【ことしるべ美術クラブ スタッフおススメのアートスポット!vol.234】鍵善良房コレクション「河井寬次郎とその系譜」


河井寬次郎は1920年、現在河井寬次郎記念館が建つ京都・五条坂に住居と陶房を構え、1924年に柳宗悦 (1889-1961) と出会って以降、民藝運動の中心的人物として数々の名作を世に送り出しました。多くの文人墨客が集まる地として栄えた祇園町で長く商いを続けてきた鍵善良房にも、寬次郎や黒田辰秋(1904-1982)といった民藝運動に参加した芸術家たちの作品が数多く残されており、当時の親交がとても深いものであったとわかります。本展では寬次郎を中心として、Ⅰ期では寬次郎の養嗣子である博次(1919-1993)の、Ⅱ期では寬次郎の甥である武一(1908-1989)とその息子・透(1941-2021)の作品 を展示いたします。かつて多くの陶工が軒を連ねた五条坂と、京の文化を育んだ祇園町。その距離の近さだけではない京都らしい人と人との親しいつながりを、作品を通して感じて頂ければ 幸いです。



河井寬次郎/呉洲筒描陶板
《おどろいてゐる自分におどろいてゐる自分》 1950年頃(通期)

 


河井博次/呉洲流し掛扁壷/1964年頃 (Ⅰ期)

 


河井寬次郎/三色打薬扁壷/1962年頃(通期)

 


河井博次/白地筒描文湯碗/1962年頃 (Ⅰ期)

※作品の写真は全て「Photo: OMOTE Nobutada」


●展覧会名:鍵善良房コレクション「河井寬次郎とその系譜」
●会  場:ZENBI -鍵善良房- KAGIZEN ART MUSEUM
●開催期間:Ⅰ期 2023 年 2 月 25 日 (土) ~ 5 月 21 日 (日)
      Ⅱ期 2023 年 9 月 2 日 (土) ~ 12 月 17 日 (日)
●開館時間:10時~18時(入場は17時30分まで)
●休 館 日 :月曜日(祝日の場合翌平日)
●入 館 料 :一般:1000円、中高大生:700円、小学生以下は無料
      ※障がい者手帳をお持ちの方は700円
     ★Ⅰ・Ⅱ期共通チケット(1,800 円)を販売詳しくはこちら
●特別協力:河井寛次郎記念館
●主  催:ZENBI-鍵善良房-
●後  援:京都新聞
●総合プロデュース:井村優三
●お問合せ:TEL:075-561-2875
●公 式 HP:https://zenbi.kagizen.com