【ことしるべ美術クラブ スタッフおススメのアートスポット!vol.220】アサヒビール大山崎山荘美術館 「こわくて、たのしいスイスの絵本」展


企画展「こわくて、たのしいスイスの絵本」

アサヒビール大山崎山荘美術館
2022年9月17日(土)~12月25日(日)

 スイスの文化が息づく絵本を紹介する展覧会を開催いたします。
 ベルンに生まれたエルンスト・クライドルフ(1863-1956)は、アルプスの草花を擬人化した『花のメルヘン』をはじめ、数々の絵本を手がけ、絵本文化が花ひらいた当時のヨーロッパで、その先駆けのひとりとなりました。ハンス・フィッシャー(1909-1958)は、勢いのある線を重ねて絵を描き、『ブレーメンのおんがくたい』や、『こねこのぴっち』などを発表し、人気を博します。フェリックス・ホフマン(1911-1975)がわが子へ贈るために手作りした『おおかみと七ひきのこやぎ』は、日本でも長く愛される絵本となっています。また、『スイスの伝説』ではユーモアあふれる挿絵も描きました。
草花や風俗、地方の伝説などを通じ、スイスらしさをそれぞれに表現した彼らが手がけた絵本や挿絵には、楽しそうに見えていてもじつはこわい場面や、こわそうに見えていても楽しい場面が描かれています。
 当館の本館である大山崎山荘を建てた加賀正太郎は、スイスの名峰ユングフラウに登頂した初めての日本人として山岳史に名をのこしています。加賀は山を愛し、自然をいつくしみました。この大山崎とスイスの交流を記念して、長野県にある小さな絵本美術館協力のもと、3作家の原画やリトグラフ、手描き絵本など約70点をご紹介します。すこしこわいけれど、楽しいスイスの絵本の世界をお楽しみください。


【主な展示作品】


フェリックス・ホフマン
『おおかみと七ひきのこやぎ』《こやぎたちドアをあける》 1957年
©Felix Hoffmann  小さな絵本美術館蔵

 


フェリックス・ホフマン

『スイスの伝説』《小僧がどうやってヨーデルを習ったか》 1971年
©Felix Hoffmann  小さな絵本美術館蔵

 


エルンスト・クライドルフ
『花を棲みかに(春の使い)』《まま母さん》 1926年
小さな絵本美術館蔵

 


ハンス・フィッシャー
『ブレーメンのおんがくたい』 《動物たち騒ぐ》1940年頃
©Hans Fischer  小さな絵本美術館蔵

 


ハンス・フィッシャー
『こねこのぴっち』《扉》1948年
©Hans Fischer  小さな絵本美術館蔵


【関連企画】


●展覧会名:企画展「こわくて、たのしいスイスの絵本」
●会  場:アサヒビール大山崎山荘美術館(〒618-0071 京都府乙訓郡大山崎町銭原5-3)
●開催期間:2022年9月17日(土)~12月25日(日)
●開館時間:10時~17時(入場は16時30分まで)
●休 館 日 :月曜日(ただし、9月19日、10月10日、11月21日・28日は開館)、9月20日、10月11日
●入 館 料 :一般 900円(800円)、高大生 500円(400円)、中学生以下は無料
      ※障がい者手帳をお持ちの方は300円
      ※( )内は、20名以上の団体の場合
●主  催:アサヒビール大山崎山荘美術館
●協  力:一般財団法人小さな絵本美術館
●企画協力:神戸新聞社
●後  援:京都府、大山崎町、大山崎町教育委員会、京都新聞、読売新聞京都総局、朝日新聞京都総局、毎日新聞京都支局、産経新聞社京都総局、エフエム京都
●お問合せ:TEL:075-957-3123(総合案内)


※新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、掲載内容が変更となる場合がございます。最新情報は当館ウェブサイトをご覧ください。