【ことしるべ美術クラブ スタッフおススメのアートスポット!vol.206】泉屋博古館東京「光陰礼讃ーモネからはじまる住友洋画コレクションー」


オーギュスト・ルノワール《静物》 1905年頃 泉屋博古館東京

住友コレクションの一角を占める近代洋画は、住友吉左衛門友純(春翠)が明治30年(1897)の欧米視察中のパリで印象派の画家モネの油彩画2点を入手したことに始まります。その後も洋画家・鹿子木孟郎を仲介者として古典派と印象派の作品を共に収集しました。コレクションには関西洋画壇をリードした浅井忠やその門下生たちの作品などが順次加えられていきます。その後、春翠の子息たちに継承され、岸田劉生やピカソなど魅力ある絵画が断続的に住友家にもたらされたのです。
本展では光を追い求めた印象派と陰影表現による実在感を追求した古典派を「光陰」と捉え、この「光陰」二つの流れから滋養を受けて展開した近代洋画の数々を、初公開作品を含めて紹介するものです。
この春リニューアルオープンした泉屋博古館東京で、珠玉の洋画コレクションをぜひお楽しみください。

【本展の見どころを一部ご紹介】

19世紀フランス絵画の光と影
―19世紀同時期の印象派のモネと古典派ローランスの対決


 クロード・モネ《モンソー公園》1876年 泉屋博古館東京

初期文展の花形作家たちの代表作がずらり
―藤島武二、和田英作、岡田三郎助、山下新太郎…ほか


藤島武二《幸ある朝》1908年 泉屋博古館東京

岸田劉生との親しい交流から得た名品
―春翠の子息・寛一が収集したコレクション


岸田劉生《二人麗子図(童女飾髪図)》1922年 泉屋博古館東京

20世紀のパリと日本で活躍した画家たちの競演
―ルオー、ピカソ、シャガールと坂本繁二郎、岡鹿之助、小磯良平


■開 催 期 間  2022年5月21(土)~7月31日(日)
■時   間  11:00~18:00 ※金曜日は19時まで開館(入館は閉館30分前まで)
■休 館 日  月曜日・7月19日(火)※7月18日(月)は開館
■会   場  泉屋博古館東京(東京都港区六本木1-5-1)
■会 場 H P      https://sen-oku.or.jp/tokyo/
■料   金  一般1,000円、高大生600円、中学生以下無料
■主   催  公益財団法人泉屋博古館、日本経済新聞社