【ことしるべ美術クラブ スタッフおすすめのアートスポットVol.197】名都美術館「上村松園と伊藤小坡-二人のハンサムウーマン-」

名都美術館で4月5日(火)より開催される、特別企画展「上村松園と伊藤小坡-二人のハンサムウーマン-」の見どころを紹介します。


名都美術館開館35周年
長久手市市制施行10周年記念

特別企画展
上村松園と伊藤小坡-二人のハンサムウーマン-

2022年4月5日(火)~5月29日(日)
前期 4/5~5/1 後期 5/3~5/29

上村松園 《汐くみ 》
昭和10(1935)年頃 名都美術館蔵 通期展示 
新収蔵品


伊藤小坡《山内一豊の妻》
昭和15(1940)年 猿田彦神社伊藤小坡美術館蔵 後期展示

明治から昭和にかけて京都画壇で活躍した上村松園(うえむら・しょうえん)伊藤小坡(いとう・しょうは)
女性ゆえの試練を乗り越え画道に邁進した二人の生き様は、 彼女たちの描く美人画同様見る人の心を打ち、今なお人気を博しています。
本展では、三十数年振りに存在が確認できた松園 の《汐くみ》を含む4点の松園作品と小坡3作品を新収蔵品として初披露するとともに、同館が誇る松園・小坡作品を一堂に展覧。
また、小坡の代表作を拝借し、凝縮された内容から二人の画業を振り返ります。


上村松園《詠哥》
昭和16(1941)年頃 名都美術館蔵 通期展示 新収蔵品


伊藤小坡《浴後のよそほひ》
昭和12-17年頃 名都美術館蔵 通期展示 新収蔵品


同館学芸員の鬼頭 美奈子氏より「見どころポイント」をお聞きしました!

松園と小坡、女性画家二人による美人画展です。注目すべきは、近年新たに収蔵した松園の《天保歌妓》と《汐くみ》です。円熟期の幕開けを飾る《天保歌妓》は風格高い表現が見どころで、女性画家として精進してきた松園の意地と覚悟がうかがえます。
一方、《汐くみ》は存在が知られていながらも長らく公開される機会のなかった優品で、松園が次世代に残し伝えたいと願った題材「汐くみ」を表出します。
さらに、新収蔵品や拝借品も加えたラインナップでご紹介する小坡作品も見ごたえ充分。
新年度を迎え気分も華やぐこの時期、清澄で香り豊かな美人画の数々をぜひお楽しみください。

学芸員によるギャラリートーク
 ◆4月12日(火) ◆4月24日(日) ◆5月8日(日) ◆5月18日(水) 各日14:00~
※ギャラリートークをご参加希望の方は当日鑑賞券が必要です。
※スケジュールは、都合により日程、内容を変更することがあります。

 


●展覧会名:特別企画展「上村松園と伊藤小坡-二人のハンサムウーマン-」
●会  場:名都美術館(〒480-1116 愛知県長久手市杁ケ池301番地)ホームページ
●開催期間:2022年4月5日(火)~5月29日(日)※前期4/5~5/1・後期 5/3~5/29(会期中一部展示替えあり)
●開館時間:10時~17時(入館は16時30分まで)
●休 館 日:月曜日
●入 館 料:一般 800円、大・高生 500円、中学生以下無料
     ※本展覧会の前期に有料で入館いただいた方は、本展後期は半額で入館可(半券提示)
●主  催: 名都美術館、朝日新聞社
●後  援: 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会、長久手市、長久手市教育委員会、京都新聞
●お問合せ:0561-62-8884