特別展
マリメッコ・スピリッツ フィンランド・ミーツ・ジャパン
テキスタイル・ブランドとして知られるマリメッコは、アルミ・ラティア(1912-1979)により1951年に創業されました。第二次世界大戦後の困難な時代に登場した、鮮やかな色彩と力強くユニークなテキスタイルは、それまでのフィンランドでは見られない新しいデザインでした。当初から、デザイナーが自由に創作意欲を発揮できる環境が整えられて生み出されたオリジナルなパターンは、時代や地域を超えて現在も愛され続けています。
本展では、現在のマリメッコで活躍するデザイナーにより「JAPAN」をテーマとした新作パターンを制作していただきました。このプロジェクトに参加したのは、パーヴォ・ハロネン(1974-)、マイヤ・ロウエカリ(1982-)、アイノ=マイヤ・メッツォラー(1983-)の3名です。彼らのテキスタイル・デザインのためのスケッチや、スタジオの道具、さらに各作家のインタビュー映像などによりテキスタイルの制作過程を紹介し、マリメッコにおける作家の個性と制作の多様性をご覧いただきます。
マイヤ・ロウエカリ(1982-)桜の花の雨 2017
パーヴォ・ハロネン(1974-)光の輪 2017
アイノ=マイヤ・メッツォラー(1983-)苔寺 2017
また、会場内では茶室建築家・飯島照仁氏設計、マリメッコ監修による新作のお茶室をご覧いただきます。
★飯島照仁氏による記念講演会「茶室の美 伝統(利休)と創造(マリメッコ)」の詳細はコチラ
” 当館では、大阪会場のためだけに、マリメッコと相談しながら創ったお茶室を披露いたします。
皆さんご存知の華やかなファブリックが茶室空間とどう溶け合うのか、日本文化の基礎にある茶文化を通して、現代の日本がマリメッコに出会うことで生まれた新しい空間を、ぜひご覧ください。”(大阪市立東洋陶磁美術館 学芸員)
館内は撮影OKなのも嬉しい展覧会です!
先に紹介した同館の特別展「フィンランド陶芸 芸術家たちのユートピア ― コレクション・カッコネン」とあわせてお楽しみください。
特 別 展 会期:2019年7月13日(土)~10月14日(月・祝) |
イベント情報!
ラボカフェスペシャルfeaturing クリエイティブ・アイランド・ラボ 中之島&鉄道芸術祭
シンポジウム「社会と表現の相互作用―フィンランド近現代史と陶芸」
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