【ことしるべ美術クラブ スタッフおススメのアートスポット vol.64】Kiwakoto本店

Kiwakoto 本店

”大人の遊びは文化を育てる”

2018年4月に立ち上げたラグジュアリーなカーライフをお届けするブランド " Kiwakoto "。
2019年4月13日(土)からオープンされた初めての直営店を、今回紹介します。


Kiwakoto本店 入口
 

京都を中心にラグジュアリーなカーライフを追求するKiwakotoは、受け継がれてきた伝統文化を軸に、現代のライフスタイルをより豊かに、格別なものにする提案をされるブランドです。
きわこと(際殊)は、古語で『格別であるさま』という意味を持ちます。
時代を経て技術を受け継いだ職人による手仕事、個性と個性のコラボレーション、用の美を追求したデザイン。
他にはないこだわりをかたちにしてお届けするという想いをブランド名として表現されました。

店内には、ブランドサービスのひとつであるCraft-car(伝統工芸技術を用いて車の内外装をオーダーメードするサービス)のカウンセリングコーナーが設けられ、金銀糸を立体的に織上げた西陣のテキスタイルや、レザー・ウッド・螺鈿などの異素材を高度な技術で織込んだ世界でも珍しいテキスタイル、また友禅染めの技法を施したレザー、竹工芸を用いた車の天井ボード等、最高峰の伝統工芸技術の結集による空間演出が体感できます。

また車での移動を多くされる方々にとって、快適なドライブを楽しんでいただけるようなアイテム、外出先で思わず自慢したくなるような個性的なファッションアイテムについても伝統工芸や職人の技術を用い、全て日本でつくられたオリジナル商品を販売されています。
職人やデザイナー、スタッフの顔の見える化もブランドの大きなテーマの一つとして捉えてられていて、スタッフの皆さんが商品ストーリーを丁寧に伝えてくださいます。


 

◆代表的なサービス・商品の紹介◆

●クラフトカーサービス
伝統工芸技術、職人の手仕事を軸に、車の内外装を装飾するサービス。
装飾箇所は、部品として取り外せるドアミラー・ノブ、インテリアパネル、シート、コンソールボックス、天井など。
受注生産で、オーナーの嗜好に合わせて一点ずつオーダーメードしていくものです。


 

●墨流しのレザーグッズシリーズ
職人が一点ずつ、水面に絵柄を描いてその文様を革で写し取る、一つとして同じ絵柄はできない友禅染・墨流しの技法をレザーに応用。
特別なレザーを用いて、ボストンバッグ、トートバッグ、名刺入れ、タブレットケースなど、日常で使っていただけるアイテムをシンプルなフォルムでつくられました。
長く使っていただくことを意識してたどり着いた形、とのことです。


i-padケース

●野点セット
一般的な野点セットは、お茶碗、棗、茶杓、茶巾を持ち歩き用にコンパクトに収納しているものを指します。
Kiwakotoの野点セットは、これらに加え、「茶釜」が入っている贅沢仕様。
総監修の京釜師 吉羽與兵衛氏は兼ねてから持ち運びのできる茶釜に挑戦してみたいという想いを抱かれていたこともあり、kiwakotoと共に新たな形状にチャレンジ。
古くからあった「手取釜」の形状と、「キャンドルウォーマー」の構造から着想を得ています。
収納桐箱は、釘を一本も使わない京指物の技術で仕上げられており、軽さと強度を同時にかなえるため、桐と桜の木を部分的に組み合わせるなど歴史と共に培ってきた技術が詰まっています。



野点セット

●シルクブランケット
大阪泉大津にあるシルク起毛の職人集団は、こだわりの最高級のシルクを限界まで起毛し軽く暖かいブランケットをつくる技術をもっています。
シルクの糸染めは京都の染色工房にて。職人と職人のコラボレーションによって生まれた商品です。
室温調整の難しいことがある小さな車内空間に最適なアイテムです。


シルクブランケット
 

●紙扇子
60間(扇子の中央に放射状にそびえる紙ほどに薄い竹の板が60枚あるということ)で、紙の扇面をもつ扇子は手がけることのできる職人がすくない希少アイテム。
2寸5分の和紙に60ヶ折り目をつけるのも、竹を紙のように薄く削っていくのも全ての工程において熟練の職人の手作業です。
仰いでみると薄い竹が束になり、小さな力で大きく豊かな風を起こします。
扇面にある砂子は、砂子という技法を専門的に行う職人が、塵一つ立つことを許されない工房で、一点ずつ金銀の粉を散らして上品に仕上げられています。



紙扇子


作り手のこだわりを伝える「役」であるKiwakotoスタッフが身につけるユニフォームにも、京都発ブランドのこだわりがつまっています。
トータルプロデュースは京都を拠点とするファッションブランド・レインメーカーが担い和装の襟合わせをモードに表現。
ヌックピースは、丹後で仕立てた本物のウッドを織り込んだ生地を使用し、自然の木目が織り成す個性的なアクセントが加えられています。
スタッフはみなさん、いろいろな工房に出向いて直接、職人と話をし、各々の魅力をインプットしています。
ぜひ気軽に、商品ストーリーを尋ねてください!


お気軽にお越しください(スタッフ一同)

先月終了したKYOTOGRAPHIE京都国際写真祭2019のインフォメーションブース会場のひとつでもあったKiwakoto本店。
こちらでは、これからも様々なイベントを企画されております。もちろん、伝統工芸の作家と共に創造する新しい作品/商品も準備中です。
アートスポットとして、今後も[ことしるべ]で紹介していきます。

場所:Kiwakoto本店(京都市中京区河原町通二条上ル清水町359 ABビル1階)
   HP= https://kiwakoto.com/
時間:10時~19時 不定休
問い合わせ:TEL 075-212-0500   Mail  info@kiwakoto.com


Kiwakoto本店 外観


◆イベントレポート◆
with fragrance オリジナル アロマづくり for Father's Day GIFT

6月2日(日)、Kiwakoto本店にて、Kiwakotoのルームフレグランスを手掛けるアロマテラピスト田中三貴氏を講師に迎えての、オリジナルのロールオンアロマづくりのイベントが開催されました。
当日、3回に分けて開催された本企画。24種ものアロマが準備され、それぞれの心理作用や、「集中力アップ」「清涼感」「元気が出る」「記憶力増強」「血圧を下げる」「美肌」「抗菌」「食欲増進」などの特性を学びながら参加者がオリジナルの香りを作りました。


今回のイベントタイトルにあるようにお父様用の方や旦那様用または自分用としてなど、贈る人を思い浮かべながら、香りを選ぶたのしいひとときとなりました。


講師 アロマテラピスト 田中三貴 氏

1998年よりアロマテラピストとして活躍。
アロマに関する知識の高さとブレンド技術の高さから、
香りで「情景」や「ことば」を表現するという独自の方法を確立。