【オススメのアートスポット紹介!Vol. 46】ギャラリーヒルゲートで「五人の試み展」が開催中です。

【オススメのアートスポット紹介!Vol. 46】ギャラリーヒルゲートで「五人の試み展」が開催中です。

本展では、日本画、彫刻、建築、陶芸それぞれの分野で活躍する、5人の若手作家が集まり、それぞれが模索を重ねた現在のカタチを表現しています。
本展出品作家の中から、3人にお話しをお伺いしました。


左から、丸岡翔さん(建築)、西久松綾さん(日本画)、芦田風馬さん(彫刻)

 

まずは、彫刻の芦田風馬さん。本展では10点、出品されています。

普段は等身大の人物を中心に制作されていますが、今回はご自身を取り巻く環境の変化から、「暖かい家庭」をテーマにその「やさしさ」や「温かみ」の表現を模索されました。
ご自身の妻子をモデルに制作された作品「親子」では、子どもを抱きかかえる女性の柔らかな表情から、芦田さんの人となりや子どもに向けられた暖かい心情が伝わってきます。
まさに初めての“試み”となった、風景を表現した作品もあり、「暖かい家庭で過ごす人と、その人の周辺」の表現に挑戦をされ、本人が「素朴な気持ちで作れた」と語るよう、今後の幅を広げるきっかけとなりそうです。

 

続いて、日本画の西久松綾さんです。本展には、23点、出品されています。

西久松さんは、今回の試みとして、主に杉の板を火であぶり、焼けて色の付いた板に作品を描かれました。
焼けた杉の板は自然と凹凸が生まれ、その凹凸を湖底に見立てた作品「ちんあなご」や、水面に見立てた作品、またあぶることで生まれる独特の暗い水底の世界に一筋の光が差し込む「ドンコ」など、その表現方法を楽しんでおられる様子が伝わってきます。

西久松さんは自然物を描かれることが多く、「自然物を描くことは、自然を追体験することと」とし、「作品に生命が宿って欲しい」との思いから、描く対象の自然物の在り方や自然の法則に忠実に描くことを大切にされています。杉の焼板に描くこともこういった意識から発生してきたと言います。

 

最後に建築の丸岡翔さんにもお話をお伺いできました。

丸岡さんの作品は、建築物を設計する際の設計図がベースになっており、実際に作品の通りに作れば、建築物として成り立つものができるそうです。
クジラの骨をモチーフに描かれた「Image boad(鯨骨を利用したレストラン)」では、クジラの肋骨の間からのぞける窓を設置したり、クジラの頭骨を使った暖炉が描かれていたりと、とてもユーモラスな作品となっています。
 

5人の中で分野を超えたコラボ作も見られる本展は、ギャラリーヒルゲート(2F)で、2月24日(日)まで開催中です。ぜひ若手作家の“試み”をご覧あれ。


<ギャラリーヒルゲート>

〒604-8081 京都市中京区寺町三条上ル天性寺前町
TEL:075-231-3702(1F)、075-252-1161(2F)