Co-jin Collection -コジコレ-No.4 Triad
京都御所東の荒神口にある小さなギャラリー「art space co-jin」。
こちらでは障害のある人の作品や表現に出会える場として展示・イベント活動などに取り組まれています。
現在は公募展「京都とっておきの芸術祭(※)」からセレクトしたコレクション展「Co-jin Collection(コジコレ)」の第4弾として「Co-jin Collection -コジコレ-No.4 Triad」を開催中。
※「京都とっておきの芸術祭」…京都府内の障害のある方を対象とした公募展
本展では3つの音を重ね合わせた和音「Triad(トライアド)」をテーマに、7名の作家が各3作品ずつを展示しています。
会場内には絵画をはじめ写真、立体、コラージュ、音楽、絵本とバリエーション豊かな作品が並びます。
ここでは出品作の中から一部をご紹介します。
こちらは素朴で愛らしい藤川夢路さんの絵画作品。
藤川さんは手作りの絵本も出品しています。
このコラージュ作品のタイトルは「好きです!!」。
車と電車の写真で埋め尽くされたスケッチブックから、作者・松田敏明さんの「好き」の気持ちが伝わってきます。
会場内でひときわ目を引くのは、壁面にランダムに散りばめられた瀬戸口友代さんの人形。
瀬戸口さんのご主人をモデルに作られたという人形は、どれも少しずつ異なる表情を見せるので一つ一つじっくり眺めたくなります。
「3つの作品を展示することで、1点だけの時より作品同士が響きあいを見せる」とart space co-jinのスタッフさんは語ります。
「作品が3つあることで、その中での相違点や共通点を比較することができ、鑑賞に深みが増します。それぞれの作家の中でも様々な技法や異なる媒体の作品があったり、作家の中での移り変わりなども見えてきます」
たとえば、國廣利明さんの絵画作品は一見作風が違うようでも、どの作品でもシルエットの重なりを意識していることが、3点並べることで見て取れます。
会場ではほかにも、印刷物の克明な模写とその制作の記録を記した山本春雄さんの作品、ドローイングを施した石を宝物のように自作のケースに収めた岩本光介さんの作品、釘や和紙をも利用した抽象画に加えて、デジタル加工した写真も制作した根木哲正さんの作品も展示しています。
3つの作品が響きあう7人の作家の7つの世界を、ぜひart space co-jinでご覧ください。
●Co-jin Collection -コジコレ-No.4 Triad
◆会 場:art space co-jin
京都市上京区河原町通荒神口上ル宮垣町83 レ・フレール1F
HP http://co-jin.jp/
◆会 期:2018年6月19日(火)~8月5日(日)(月曜休廊)
◆時 間:10:00-18:00(※7月27日のみ16時まで)
◆料 金:無料
◆出品作家:岩本光介、國廣利明、瀬戸口友代、根木哲正、藤川夢路、松田敏明、山本春雄
※本展出品作家の瀬戸口友代(ときわ)さんの音楽ライブが7月14日(土)19時半より、ねいろかふぇ(大阪府豊中市)で開催されます。
詳細は、ねいろかふぇ HPはコチラ
art space co-jin(アートスペースコージン)
きょうと障害者文化芸術推進機構(事務局 京都府障害者支援課)が運営する、障害のある人の作品や表現に出会えるギャラリー。
絵画、写真、陶芸、インスタレーションなど様々な作品を展示するギャラリー活動のほか、イベント、ワークショップ、講座など、誰もが交流できる機会を創出しています。
住所:〒602-0853 京都市上京区河原町通荒神口上ル宮垣町83 レ・フレール1F
HP:http://co-jin.jp/