【オススメのアートスポット紹介!Vol.13】京都陶磁器会館「開窯100周年記念展 俊山窯のあゆみ」

【オススメのアートスポット紹介!Vol.13】京都陶磁器会館「開窯100周年記念展 俊山窯のあゆみ」

開窯100周年記念展
俊 山 窯 の あ ゆ み

俊山窯の開窯100周年を記念して、展覧会を開催いたします。
大正6年に初代、森一俊が京都東山の泉涌寺のふもとに窯を築いてから、100年余り、三代にわたり時代に応じた京焼を展開してきました。
これまで数多くの作家が俊山窯から独立し、京都だけではなく全国各地で活躍されています。
本展では、俊山窯の作品に加えて、独立した作家が全国から集結します。
全国に広がる、俊山窯のあゆみを是非ご高覧下さいませ。

出品者(敬称略)

森 八重子 森 俊次 伯耆 葉子 伊藤 正博 関本 渉 斎藤 わか子
清水 幹子 木村 年克 木本 朋秀 山本 高寛 山口 寿乃 徳永 栄二郎
安永 康一 内藤 加奈子 清水 友恵 仲上 雅子 加藤 美樹 藤田 美智
高原 真由美 五条 悠斗 林 民和 田邊 桂 高本 鈴乃 冨林 紗季子


作品搬入のために来られた出品作家の方々にお集まりいただきました!
 

京都陶磁器会館学芸員よりの鑑賞ポイント!
本展では、二つの「広がり」を感じて頂けると思います。ひとつは「時間の広がり」、もうひとつは「空間の広がり」です。
 会場の一角には、初代から三代まで俊山の作品が展示されます。これが「時間の広がり」です。
それぞれが、その時代に合わせて制作された作品を観ると、まさにその時代の空気が伝わってくるのではないでしょうか。
ちなみに、上の写真には6点の作品が写っていますが、2点ずつが各世代の作品です。
ここでは、あえて解説しませんので、ぜひ会場まで答え合わせにお越し下さい。
 俊山窯には、全国各地から作家が集り、また各地へ独立してきました。本展では、京都の作家はもちろん、各地の作家も集結します。これが「空間の広がり」です。もともと「京焼」は、京都が文化や物流の中心であった事から、他産地との交流が深く、各地から京都へ職人や技術、意匠が集り発展し、また逆に京都から各地に、それらが伝わっていきました。

したがって、京焼は多種多様で、「特徴が無い事が特徴である。」と言われる程です。空間、つまり地域が広がるということは、それだけ多種多様な作品が集まるという事です。
しかし、一見バラバラに見えても、それぞれに俊山窯の「DNA」が垣間見えると思います。その事を少し意識してご覧頂けると、また違った見え方を発見できるかもしれません。
 このように、多数の作家を輩出し、開窯100周年を期に各地から作家が集結するのは、「やきものの後継者の育成」を窯元の基本理念に掲げてこられた、三代の不断のご尽力の賜物です。
ぜひ、お見逃しなくご覧下さいませ。”            
(京都陶磁器会館 学芸員 下村一真)

 


会場1Fの様子


 会場2Fの様子



開窯100周年記念展 俊山窯のあゆみ
会 期 平成30年6月15日(金)~6月27日(水)※木曜休館
時 間 午前10時~午後6時
会 場 京都陶磁器会館 
     (京都市東山区東大路五条上る遊行前町583-1 市バス「五条坂」下車すぐ)
料 金 無料
主 催 一般財団法人 京都陶磁器協会

●京都陶磁器会館

写真=畠山崇

京都で活躍する作家・窯元の作品のみを厳選し、常設で現代の最新の京焼を展示・販売しています。 
会館案内やイベント情報など、こちらのホームページからチェックしてください!→http://kyototoujikikaikan.or.jp/