歴史散策「北野を歩く」 其の一

歴史散策「北野を歩く」 其の一

歴 史 散 策
「北野を歩く」其の一

現在、京都文化博物館で開催中の「北野天満宮 信仰と名宝―天神さんの源流―」 
3月2日(土)に関連イベントとして行われた、「北野をあるく」は申し込みが多く早々に定員オーバーになってしまいました。
希望が叶わず参加できなかった方、展覧会を見て北野天満宮のことをさらに知りたくなった方のために、本展担当学芸員でイベント企画者でもある、京都文化博物館の西山剛さんの協力のもと、[ことしるべ]で北野天満宮内に絞った形で歴史散策「北野を歩く」を3回に分けて再現します。
これからあたたかくなる季節に、ぜひ展覧会とあわせて北野天満宮の中の歴史散策も楽しんでみてはいかがでしょうか?

地図はコチラ 北野天満宮HP 境内のご案内をご参照ください

● 絵馬所

建立は元禄13年(1700)から14年に行われた天満宮遷宮の折。
近世中期の絵馬堂は、建築的にも京都では古い部類で、極めて貴重です。
中にかかる絵馬も17世紀〜18世紀のものを含み、見どころがあります。




 

● 一之保神社

一之保神社の祭神は、菅原大神(菅原道真)。
かつて、北野天満宮には神域の7つの地域に御供調達のセンターを置き、西京七保と称していました。
これら七保にはそれぞれ天神を祀る社があり、一之保御供所にある天神社が一之保神社。明治6年に北野七保が廃止されると、北野天満宮境内に遷されてその末社となりました。


 

● 老松社
北野天満宮における牛飼の神。
天神が大宰府から京へ戻るとき、笏をもって付き従いました。天神の社殿建立に際して松が生じましたが、この老松神が種を蒔いて生じたとされます。
寿命長延のご利益があります。
天満宮後見の神。本地は不動明王です。