コチラも必見!北野天満宮宝物殿「北野天満宮の至宝 第2期 刀剣×梅」part.3 望月玉泉・玉渓「梅花朧月図・老松菊花図」対幅  

コチラも必見!北野天満宮宝物殿「北野天満宮の至宝 第2期 刀剣×梅」part.3 望月玉泉・玉渓「梅花朧月図・老松菊花図」対幅  

コチラも必見!
北野天満宮宝物殿「北野天満宮の至宝 第2期 刀剣×梅」part.3
望月玉泉・玉渓 梅花朧月図・老松菊花図 対幅

前回の竹内栖鳳 「紅白梅図」続いてご紹介するのは、こちらも京都画壇の重鎮、望月玉泉・玉渓親子によって描かれた《梅花朧月図・老松菊花図》対幅です。


(左)望月玉泉「梅花朧月図」 (右)望月玉渓「老松菊花図」

玉泉の得意とする大変繊細な花鳥画は、それだけでも見応えたっぷりですが、天神さんの御神宝ならではの見どころがもう一つ。
ご注目いただきたいのは「表具」です。
軸の上下の部分には「菅公弌千年祭」の文字が、そして軸端のキャップにも同じく「菅公弌千年祭」の文字と星梅鉢紋が見てとれます。


実はこの作品、明治35年(1902)菅原道真公没後千年にあたる萬燈祭(50年ごとに行われる式年遷宮のようなもの)にあたり、画家本人より奉納されたものなのです。
しかもこの軸端、木製でも象牙製でもなく、なんと京焼。陶器製です。京都の工芸の粋を集めた、まさに北野天満宮に奉納するためだけに作られた作品といえます。
本邦初公開の必見の作品です。 (北野文化研究所・松原史 室長)
 

北野天満宮の至宝  第2期展「刀剣×梅」
◆会 期 開催中~2019年4月14日(日)まで
◆時 間 午前9時~午後4時(受付終了)
◆会 場 北野天満宮 宝物殿
◆料 金 大人500円 中高生300円 小人250円(未就学児童無料) ※修学旅行生は250円
◆詳 細 北野天満宮HP http://kitanotenmangu.or.jp/index.php


北野天満宮 宝物殿