関連イベントレポート「特別講座 北野天満宮 信仰と名宝展に寄せて」

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関連イベントレポート
特別講座 北野天満宮 信仰と名宝展に寄せて

特別展「北野天満宮 信仰と名宝ー天神さんの源流ー」の開幕初日に関連イベント第1弾として、北野天満宮宮司の橘 重十九氏、北野文化研究所室長の松原 史氏をお迎えしての「特別講座 北野天満宮 信仰と名宝展に寄せて」が開催されました。

特別講座はまず、北野天満宮宮司の橘 重十九氏から直接北野天満宮についてのお話をうかがう貴重な機会からスタートしました。
学者、政治家、詩人、教育者であった菅原道真公の生涯、菅原大神から天神さまへとなっていく過程、そして全国約8万社あるという神社のうち約1万2千社が天神社となることに見られるように、日本の文化の礎として国中に伝播していった様子をお話しくださいました。
最後は、「北野の天神信仰は日本人の心に深く刻まれ、国際化が進んでも「和魂漢才」の精神は生き続け、日本人の心の支柱となると思います」、というお言葉と "心だに誠の道にかなひなば祈らずとても神や守らん ” という、橘宮司がお好きだという道真公の和歌でお話は締めくくられました。


北野天満宮宮司 橘 重十九 氏

北野の天神信仰そのものから、文化的な拡がりにまで話題が及んだ北野天満宮宮司 橘 重十九氏のお話の後は、北野文化研究所室長の松原 史氏と京都文化博物館学芸員の西山剛氏が本展覧会の見どころ・楽しみ方を紹介くださいました。


北野文化研究所室長 松原 史氏(左)と北野天満宮宮司 橘 重十九 氏(右)

 

まずは何と言っても、北野天満宮でもこれだけ一度に見る機会はないという、一堂に会した天神縁起絵巻の数々。
ほかにも初出品の鬼神像や往時のにぎわいを想像できる北野祭礼図絵巻にも注目です。
ただ、今回の展覧会は「天神信仰」そのものに光を当てたものになっているのが特徴で、単に御神宝を集めて並べただけではなく、「歴史を繙(ひもと)く御神宝」という視点があることは見逃せません。
また、ここ京都の地での開催だからこそ、本展覧会と北野天満宮そして北野天満宮の宝物殿の3箇所巡りができる点を、展覧会を楽しむポイントとして挙げられました。
ぜひ、それら見どころも参考いただき、展覧会をお楽しみください。
会期は4月14日(日)まで。前後期で一部作品替えもございます。

北野天満宮HPはコチラ → http://kitanotenmangu.or.jp/