新出作品説明会を開催!!

新出作品説明会を開催!!

来春開幕の「北野天満宮 信仰と名宝 ー 天神さんの源流 ー」。
展覧会開催に向けての調査を進める過程で、天神信仰の成り立ちを知る上でも大変貴重な新出作品の存在が明らかになりました。
それら作品をいち早く報道各社の皆さまに説明するために、2018年12月6日(木)午後2時より、北野天満宮 文道会館において新出作品説明会が開催されました。


新聞、テレビ各社の取材陣に多数お集まりいただいた中、北野天満宮の橘重十九宮司のご挨拶から説明会は始まりました。続いて、京都文化博物館の神山俊昭副館長のご挨拶の後、展覧会担当学芸員による新出作品発見の経緯の説明が行われました。

新出・初公開になる「洛外名所遊楽図屏風(北野隻)」は一般的な北野社図と違い、社殿が南側から捉えられており、近世初頭より展開しはじめる「七軒茶屋」との親和性を感じさせる興味深い作品です。同じく新出・初公開になる「北野社頭図屏風」は、現存する北野社頭図屏風の中では最古級の作品で、北野天満宮を中心に捉えた構図の中に参詣や遊興の風景が描きこまれています。
 


屏風ではもう1作紹介のあった、初公開作品「北野社頭図屏風(洛外名所図屏風) 北川家本」も、北野天満宮を中心に金閣寺や大徳寺など、京都の西側の景観が描写されている注目の作品です。


新出・初公開の作品では、北野祭礼に関して徴収される諸経費を書き上げた資料「御祭礼之事置」を紹介。今後、新たな史実を紐解いていくために非常に重要な資料となるものです。
また、約100年ぶり(!)に公開される松平定信が作らせた北野天神縁起の決定版、「松平定信奉納 北野宮御畧伝」も注目の作品です。


これら作品は、2月23日(土)より京都文化博物館で開幕の「北野天満宮 信仰と名宝 ー 天神さんの源流 ー」でも展示されます。
開幕までお待ちください!