「いのちの華コンサート」企画者としての思い

「いのちの華コンサート」企画者としての思い


園城三花 氏(フルート奏者、いのちの華コンサート実行委員会委員長)

「いのちの華コンサート」企画者で、フルート奏者の園城三花氏に、コンサートに対する思いをお聞きしました。
 

"デビューから多くの幸運に恵まれ、たくさんのコンサートをさせていただきました。
京都出身ということもあり、京都新聞さん主催の平安神宮夜桜コンサートの立ち上げ時から出演させていただきました。
あの桜の中での演奏は今も忘れられません。あれが私の原点となり、その後も金閣寺や三千院など普通では経験できない多くの文化財での演奏会に出演させていただきました。その貴重な経験から今の私の年齢だからこそできる演奏会を企画したいと思いました。
美しい特別な場所で日本の素晴らしい伝統文化に触れていただき、その上で特別な想いで奏でるクラシック音楽の調べを聞いていただきたい、そして収益を社会のために寄付したいと考えました。
デビュー直後にその忙しさからアトピーがひどくなり、隠して強い薬を服用しつつ演奏活動しておりましたが、ある時期から毎晩悪夢にうなされるようになり限界を感じて公表し、患者のためのコンサート、講演や相談会などの支援をすることで自身が救われました。
その活動をしていく中で「京都いのちの電話」の方とつながり、自殺予防啓発活動のために音楽で何かできないかと考えたことも大きなきっかけです。
人は文化的体験に身を投じることで美を感じ心が休まり、日常に一筋の光を感じる余裕が自らの中に生まれます。

そんなひと時を一人でも多くの方と共有することができたらと願っています。"

次回は、コンサートでピアノを演奏してくださる、びわ湖ホール芸術監督の沼尻竜典氏について、園城三花氏に紹介いただきます。