手塚治虫の「ブッダ」と辿る お釈迦さんヒストリー 第1話 『誕生』

手塚治虫の「ブッダ」と辿る お釈迦さんヒストリー 第1話 『誕生』


2500年ほど前の北インド。シャーキャ族の王妃マーヤーは、ある晩、光輝く白象が右脇から体に入って来る不思議な夢をみます。そうして身籠った王妃の右脇から、男の子が生まれました。その子はすぐに7歩歩き、右手を挙げて「天上天下唯我独尊」と言ったと伝えられています。シッダールタと名付けられたこの男の子こそ、のちに悟りを開いて仏教の開祖となる、お釈迦さんその人です。手塚治虫は、この誕生の物語と、高名な仙人が人相を占う「占相」の場面を巧みに融合させ、独自のストーリーを展開しました。展覧会では、右手を挙げた姿の「誕生仏」を多く展示しています。

上から順に、
○重要文化財 誕生釈迦仏立像 飛鳥(7世紀前半) 愛知・正眼寺
○「ブッダ」1972年9月号~1983年12月号『希望の友』~『少年ワールド』~『コミックトム』連載 ©手塚プロダクション