「ターナー 風景の詩」開催記念 紅茶の時間コラム vol.1

「ターナー 風景の詩」開催記念 紅茶の時間コラム vol.1

❄まずは講師紹介❄

福田 万弓 さん
(京都らしい紅茶教室「ティージョルノ」代表、TEA GIORNO KYOTO 代表)

京都・呉服問屋の長女として誕生。
幼少期、感性豊かに成長して欲しいという両親の願いもあり興味を持ったあらゆる事を学ぶ。
小学生のときに数々の絵画コンクールに入賞し、美術を深く学びたいと思い、
京都市立銅駝美術工芸高等学校染織科(日本最初の画学校)で染と織を学び、大学は日本画科へ。
卒業後は、企業デザイナーを経て、大手広告代理店・テレビ局勤務。
同時に文化的知識を深めるため、裏千家茶道免状、嵯峨御流免状、紅茶講師資格などを取得。


先生のことがもっと知りたくて、福田先生にお聞きしました!

紅茶教室を始められたきっかけは?

~私とおぶの出逢い~

茶人だった祖母が淹れてくれるおぶ(我が家では日本茶のことを言います)が美味しくて、美味しくて。
淹れ方を教わりますが、味わいがどこか違う。そこから探求心が芽生え、いつも質問攻めでした。
そんなある日、「日本茶と紅茶は、同じ木からなってんの、知ってますか?」とおぶと紅茶が大好きだった私に祖母が教えてくれました。
祖母と過ごすおぶの時間は、家族やみんなが笑顔と幸せに包まれるひとときでした。
そして美味しいおぶは、特別な道具を使わずして淹れることができる。当時の私には、魔法のような飲み物でした。
私の茶の道は、幼少期より始めた裏千家茶道ということもあり、ずっと変わらず、心の中には、日本の茶道が息づいています。
いつしか、そんな体験を生かして、自分らしい茶の教室(=京都らしい紅茶教室)を作りたいと思うようになりました。


京都らしい紅茶教室「ティージョルノ」開校への思いを教えてください。
本校を開校するにあたり、イギリスをはじめとする紅茶原産国や紅茶文化の根付く国々を訪ね、紅茶がつないでくれた人たちとの出会いの中から、茶葉の美しさと本来持つ香味の素晴らしさ、人々の深い思いに感銘を受けました。
そんな中、“世界の紅茶を通して文化を伝える”をコンセプトに、紅茶から広がる世界観や心豊かに過ごす時間を提案したいと思い本校を開校。
私の軸には、茶道・裏千家があり、お家元が軒を連ねるお茶人の町・京都市上京区で紅茶教室をはじめることが夢でした。

家業を継ぐつもりで進んできた芸術の道から、茶の道へ。
もっと深く紅茶について学ぶため、渡英。帰国後に、紅茶の資格であるディプロマを手に両親に意思を伝えました。
「えっ、京都で日本茶ちごて、紅茶どすか?」と母は心配のあまり倒れそうになりながら部屋を後にしました。
両親の気持ちは、痛いほどわかっていましたが、紅茶教室への想いは、そこで終わらせることができませんでした。
母の心配をよそに、父は「人生一度、自分のやりたいことを一生懸命やればよい。やっと見つけましたか。いつそんな話をしてくれるかと思っていた。」と話してくれました。
そして開校当日の朝、父は、玄関先で私を呼び止め、「ちょっと頭を下げてみなさい」と言うのです。
頭の上で、カチンカチンと火打ち石の音が!下を向いた私の眼には、涙が溢れ出て止まりませんでした。
初日を終えて帰宅した机の上には、応援の言葉を添えた母からの手紙がありました。

多くの学びと経験の機会を与えてくれたこと、自分の決めた道へ送りだしてくれたこと、両親への感謝の気持ちは、今も心の奥深くにあります。
そしていつもずっと応援して頂いている皆さまへ感謝の気持ちを忘れず、精進したいと思います。
 

最後にひとことお願いします。
様々な経験や学びを経て、最後に選んだ仕事は紅茶(茶)の道でした。
開業してから試行錯誤を繰り返し、歩んできた10年が経った今年。再び立ち止まり、2018年からの未来を考える節目の年になりました。
これまで積み重ねてきた経験値は、未来を創造し、進むべき方向へと導いてくれました。
趣味を仕事にし、やりたい事を思うまま全力で挑戦した過去から、今、やっと私たちティージョルノがなすべき役割がはっきりと見えてきました。
そして信頼できる仲間たちと巡り会えた幸せに感謝いたします。

~“日本人の心を大切に”~

さまざまな文化の架け橋となるべく設立したTEA GIORNO KYOTO.
仲間と共に、果たすべき役割に向けて新たな10年をスタートさせていきたいと思います。

 

活動をもっと知りたい方はこちら → 

京都らしい紅茶教室「ティージョルノ」 http://www.tea-giorno.com
Official blog https://ameblo.jp/ochavi/
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