第4章(アクション!映画の都・京都の風景)・終章(カメラ越しに注がれたまなざし~石井行昌とその写真から~)のみどころと注目作品
近代になって、京都は映画の都として一時代を謳歌しました。各地に創設された撮影所からは数々の名作映画が誕生し、多くの映画人を育成してゆきました。
映画の制作者たちは、観客と共に京都全体を舞台にして、映画という芸術を育んでいったのです。
第4章では、映画の都・京都の姿をとらえた写真を紹介します。
例えば「阪東妻三郎プロダクション太秦撮影所」(大正15年〈1926〉頃)は映画スター「阪妻」の姿を写した時代を象徴する1枚です。
そして終章では、写真愛好家で公家の末裔でもある石井行昌(1876—1923)の撮影した写真を展示します。
彼がまなざしを向けた何気ない日常の1コマは、カメラを通して注がれる人への愛情が、今も昔も変わらないのだと感じさせてくれます。
ー京都文化博物館学芸課 橋本章
【紹介写真】
・[第4章]阪東妻三郎プロダクション太秦撮影所(大正15年〈1926〉頃 京都文化博物館蔵)
・[終章]石井行昌の子どもたち(石井行昌撮影写真資料 明治時代 京都府立京都学・歴彩館「京の記憶アーカイブ」より)
3回に分けて、「近代京都へのまなざし-写真にみる都の姿-」の見どころを、京都文化博物館学芸員に伝えていただきました。
展覧会場には、ここで紹介しきれなかった作品がまだまだあります。
「世界最高の写真家集団マグナム・フォト創立70周年 パリ・マグナム写真展」とあわせて、ぜひゆっくりと、京都文化博物館にて、写真で旅するパリ・京都を楽しんでください。
[ことしるべ]では、この後も引き続き、各種関連イベントやグッズの紹介などで展覧会の魅力を紹介していきます。
ご期待ください。