第2章(人びとの暮らしとなりわい)・第3章(京のまつりと伝統文化)のみどころと注目作品
写真術の普及と共に、カメラを持つ人びとのまなざしはより多くの対象に向けられていくようになりました。
生活の様態や仕事の様相など、人びとの日々の暮らしの営みが撮影され、写真として残されるようになっていったのです。
第2章では、人びとの暮らしとなりわいの様相を撮影した写真を紹介します。
例えば大正時代に撮影された「巨椋池でのデンチ漁」という写真には、今は無き巨椋池と共に暮らした人びとの様子がとらえられています。
また第3章では、京都のまつりと伝統文化について見てゆきます。
放下鉾の生き稚児を撮影した「祇園祭稚児の社参」は、今では見られない貴重な様子を写した写真です。
ー京都文化博物館学芸課 橋本章
【紹介写真】
・[第2章]巨椋池でのデンチ漁(黒川翠山撮影写真資料 大正時代 京都府立京都学・歴彩館「京の記憶アーカイブ」より)
・[第3章]祇園祭稚児の社参(矢野家写真資料 大正時代 京都府立京都学・歴彩館「京の記憶アーカイブ」より)
3回シリーズ最終回は明日公開。ご期待ください!