序章(京都・写真時代のはじまり)、第1章(カメラがとらえた都の風景)のみどころと注目作品
日本に最初にもたらされた写真術はダゲレオタイプで、その後程なくして、さらに進化した湿板写真技術が伝来し、また開国とともに多くの西欧人の写真師が来日することで、写真術は国内にも広く伝えられるようになりました。
序章では京都における写真時代のはじまりの様子を紹介します。
注目は現存する京都最古の湿板写真「熊谷直孝像」(安政6年〈1859〉鳩居堂蔵、京都市指定文化財)です。
また第1章では、うつりゆく都の風景をとらえた写真を紹介します。
例えば明治6年(1873)頃に撮影された「祇園社西門」は、四条通が拡幅される前の祇園石段下の様子が記録された貴重な1枚です。
ー 京都文化博物館学芸課 橋本章
【紹介写真】
・[序章]熊谷直孝像(安政6年〈1859〉鳩居堂蔵 京都市指定文化財)
・[第1章]祇園社西門(矢野家写真資料 明治6年〈1873〉頃 京都府立京都学・歴彩館「京の記憶アーカイブ」より)
3回シリーズの2回目は明日公開。お楽しみに。