リリース資料に基づき、第一章から第六章の展示構成についてご紹介します。
今回は、第二章です。
明治維新以後、近代日本の政財界を牽引した実業家たちは、茶の湯を新たな形で再興します。
彼らは古社寺や諸大名家から流出した重宝類を蒐集し、
それらを茶の湯の場に取り込んでいきました。
その中心人物の一人に、創成期の日本経済を動かし、
三井財閥を支えた益田鈍翁(孝)(1848ー1938)がいます。
本章では鈍翁の茶杓とともに、ゆかりの品々を展示し鈍翁の美意識の一端を垣間見ていただきます。
あわせて、近代の黎明期に活躍した数奇者たちと鈍翁の二人の弟の茶杓をご紹介いたします。