リリース資料に基づき、第一章から第六章の展示構成についてご紹介します。
今回は、第一章です。
桃山時代の天正年間(1573ー1591)、
千利休によって「侘び」の美意識を軸とした茶の湯が大成され、
茶人自らが作った茶杓が新たな価値をもちはじめます。
以来、茶杓には作り手の思いが込められ、その美意識を象徴する道具として浸透していきました。
本章では、利休時代からはじまる近世の茶人たちが残した茶杓の中から、
交流のわかる贈り筒(送り先の宛名が書付されている筒)の添った茶杓を中心にご覧いただきます。