開催期間:2024年9月14日(土)~2025年2月2日(日)
禅寺と茶の湯の関係性に焦点を当てた特別展を相国寺承天閣美術館にて開催します。
茶の湯の世界は、禅と深い関係があります。
そのため、相国寺とその塔頭の什物にも茶の湯にまつわる作品が多く伝来しています。
仏教行事の中では本尊に茶を供え、書院などで参列者に茶がふるまわれます。また、江戸時代には寺院の中に茶室が誂えられ、そこで茶会が催されました。
このように、禅僧の暮らしの中に茶の湯が息づいていたのです。
今回の展覧会では、国宝一件、重要文化財六件、初公開作品も含めた茶会記に載る什物や、茶道具の名品約二百点を紹介します。
Ⅰ期 9月14日(土)~11月10日(日)
Ⅱ期 11月17日(日)~2025年2月2日(日)
※展示替え有り
※11月11日(月)~16日(土)、12月27日(金)~2025年1月5日(日)は休館
【章構成】
第一章 茶の湯の名品
第二章 仏教儀礼と茶の湯
第三章 寛政の茶会 慈照院頤神室
最終章 平成の茶会 鹿苑寺常足亭
【出品作品】
国宝《玳玻散花文天目茶碗》一口 中国・宋時代 相国寺蔵 Ⅱ期展示
重要文化財《佐竹本三十六歌仙絵 断簡 源公忠》一幅 鎌倉時代 相国寺蔵 Ⅰ期展示
重要文化財《赤楽茶碗 加賀》本阿弥光悦 一口 江戸時代 相国寺蔵 Ⅰ期展示
重要文化財《黄瀬戸大根文輪花鉦鉢》一口 桃山時代 相国寺蔵 通期展示
重要文化財《花下遊楽図屏風》六曲一隻 江戸時代 相国寺蔵 Ⅱ期展示
※チラシにはI期展示と記載されていますが、都合によりⅡ期展示に変更になりました
重要文化財《花下遊楽図屏風》(部分)
見どころ❶ 足利義政ゆかりの寺院と茶人達の交流 |
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室町時代に東山文化を花開かせた室町幕府八代将軍足利義政の墓所は、相国寺塔頭慈照院であり、多くの茶人達と交流がありました。
織田信長の弟、織田有楽斎から慈照院住職に贈られた水指、重要文化財の緑釉四足壺などは慈照院の江戸時代の茶会記に登場します。
その茶会は、千宗旦に化けた狐、宗旦狐の逸話を有する茶室、頤神室(いしんしつ)で催されたものです。
また、義政の和歌短冊を千叟宗室が表装した作品など、義政ゆかりの寺院として近世茶人との交流をうかがえる寺宝を紹介します。
見どころ❷ 茶礼と茶会 |
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寺院には多くの建物があり、それぞれの場所で茶がふるまわれてきました。
盛大な仏教儀礼では、方丈や書院で食事の場が設けられ、茶礼が行われました。
その次第は書き継がれ、現代の行事に継承されました。
また塔頭の茶室では、近しい仲間を招いて茶席が設けられました。
江戸時代から現代に至るまで、相国寺や塔頭寺院の茶室では、様々な茶会が催されてきました。
今回は、江戸時代、寛政年間の茶会や、現代、平成の茶会の会記に載る寺宝を重要文化財も含め多数展示いたします。
【関連イベント】 |
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■□相国寺承天閣美術館での関連イベント□■ <記念講演会> Ⅱ期 2024年12月21日(土) 14:00~15:30 場所:相国寺承天閣美術館2階講堂(13時半開場) ※各回先着80名様 <講座> <ギャラリートーク> ※各イベントには当日の拝観券が必要です ■□京都新聞文化ホールでの関連イベント□■ 京都新聞ニュースカフェ特別講演会「禅寺の茶の湯のお菓子」 日時:2024年10月7日(月)14時30分~16時(講演=14時30分~15時30分、展覧会解説15時40分~16時 ※途中休憩アリ) 詳細・申込はこちら http://event.kyoto-np.co.jp/feature/zenderanochanoyu/1724302143.3474.html |
☆★☆★☆2024年9月13日付京都新聞朝刊に掲載された特集紙面はコチラでもご覧いただけます!!
開催期間 | 2024年9月14日(土)~2025年2月2日(日) |
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時間 | 10時~17時(入館は16時30分まで) |
休館日 | 11月11日(月)~16日(土)、12月27日(金)~2025年1月5日(日) |
会場 | 相国寺承天閣美術館 京都市上京区今出川通烏丸東入ル |
ホームページ | https://www.shokoku-ji.jp/museum/ |
料金 | 大人800円、シニア・大学生600円、中高生300円、小学生200円 ※一般の方に限り、20人以上の場合団体割引で700円 |
お問い合わせ | 相国寺承天閣美術館 TEL:075-241-0423 |
主催/後援など | 主催:相国寺承天閣美術館、京都新聞 協賛:一般財団法人 萬年会 鹿苑寺 慈照寺 |