開催期間:2023年6月10日(土)~2023年8月20日(日)
江戸前期に活躍した琳派の創始者、俵屋宗達は扇絵などを制作する「絵屋」を営んでいました。「扇絵」はいわば宗達工房の主力商品であり、その独創的な意匠は後に屛風などの大画面に明快な画風を展開する原点ともなりました。「扇絵」や「団扇絵」といった小画面の調度は、尾形光琳、中村芳中、酒井抱一、鈴木其一、神坂雪佳ら宗達以降の絵師たちも積極的に手掛け、デザイン性の高い身近な調度として親しまれました。一方、琳派では朝顔など夏秋の草花図も多く描かれ、爽やかな画面は凌ぎ難い夏の暮らしに一風の涼味をもたらしました。
琳派展の第23弾となる本展では、細見コレクションを中心に「扇絵」「団扇絵」や、夏の草花図や秋草図を選び、琳派による涼の美をご紹介します。
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琳派の扇絵・団扇絵 |
「扇は都、俵屋」と仮名草子『竹斎』(元和7年/1621年頃成立)に記されたように、
「俵屋」の扇は都で高い評価を得ていた。宗達を先鞭とする琳派の「扇絵」や「団扇絵」制作は、
以降の琳派の絵師たちにも受け継がれる。
特殊な形を活かした明快でスタイリッシュな作風が人々に愛好され、夏の調度として涼風を呼んだ。
ここでは琳派絵師たちによる個性豊かな扇面画や団扇絵のほか、画中に扇子や団扇を描いた作品を紹介する。
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▲本阿弥光悦 書 俵屋宗達 下絵 萩薄下絵和歌書扇面 江戸前期 ▲尾形光琳 宇治橋図団扇 江戸中期
▲酒井抱一 扇面貼交屛風(右隻) 江戸後期
▲中村芳中 扇面画帖より「立葵」 江戸後期
▲神坂雪佳 秋草図扇子 大正前期
涼を呼ぶ夏秋の草花図 |
やまと絵では日本の四季や月次の景物を多く描くが、琳派には夏に因む画題が見出される。
従来のやまと絵であまり取り上げることのなかった植物である立葵、朝顔、向日葵などが
江戸後期の琳派で積極的に描かれた背景には、園芸ブームの高まりも指摘されよう。
初秋の風趣を描く秋草図も、季節を先取りし、夏座敷の涼やかな演出に用いられた。
ここでは、琳派絵師たちによる夏草や秋草を主題とした屛風や掛軸をご紹介する。
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▲渡辺始興 簾に秋月図 江戸中期
▲俵屋宗理 朝顔図 江戸後期
※作品はすべて細見美術館蔵
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詳細は、細見美術館HP > ニュースレター からご覧ください。
⇒ https://nl.emuseum.or.jp/
開催期間 | 2023年6月10日(土)~2023年8月20日(日) |
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時間 | 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで) |
休館日 | 毎週月曜日(祝日の場合、翌火曜日) |
会場 | 細見美術館 京都市左京区岡崎最勝寺町6-3 |
ホームページ | https://www.emuseum.or.jp/ |
料金 | 一般 1,400円 学生 1,100円 |
お問い合わせ | TEL:075-752-5555 |
主催/後援など | 細見美術館、京都新聞 |
備考 | ※ご入館および施設のご利用にあたっては、細見美術館の新型コロナウイルス感染拡大防止対策にご協力をお願いいたします。また、急激な状況の変化により、止むを得ず会期・営業日時等を変更する場合があります。詳しくはホームページをご覧ください。 |