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終了

開催期間:2023年9月2日(土)~2023年12月24日(日)

開館45周年記念「定本 樂歴代」

開館45周年記念「定本 樂歴代」

樂家歴代の全貌を紹介する『定本 樂歴代』(樂美術館監修)が新しく改訂版となりました。解説も襲名にともない、樂篤人から16代吉左衞門、15代直入が担当します。改訂を記念した本展では、長次郎から16代吉左衞門まで、また樂家と外戚になる本阿弥光悦、玉水焼初代一元を加え、それぞれの代表作となる名品を展観し、樂焼の歴史、作風の特色とその変遷を探ります。

開館45周年記念

定本 樂歴代

樂歴代は初代長次郎はじめ、それぞれの時代を生き、己の茶碗を新たに生み出してきました。千利休居士の利休道歌の中に出てくる「守破離」の言葉にあるように、変わらない本質と時代変化の中で新たな作風を追求してきたと言えます。それはまさに「不易流行」。利休居士が求めた侘びの精神を歴代それぞれが軸に据え、今日まで450年にわたりその精神性を茶碗に込め「茶」と共に歩んできました。

そうした樂家の伝統と創造にかける歴代の作陶を真正面から捉え、「定本」となるべく、2013年に『定本 樂歴代』が出版されました。
それから10年。15代が隠居し直入に、16代が吉左衞門を襲名し戸籍より改名致しました。それぞれの隠居・襲名を経て、『定本 樂歴代』も15代・16代の最新作品を増やし、歴代の印も完全網羅し、新たに改訂版を出版することとなりました。

本展では、改定新版『定本 樂歴代』掲載作品の中より、長次郎から16代吉左衞門までの代表作となる名品を中心に展観し、また初版から10年の間に考察が進んだ、樂家と外戚になる本阿弥光悦、玉水焼3代を加え、樂焼の歴史、作風の特色とその変遷を探ります。


 

―― 主な出品作品 ――

 


≪初代長次郎 黒樂茶碗 銘「面影」≫
山田宗徧・石川自安 箱書付

 


重要文化財 ≪初代長次郎 二彩獅子≫

 


≪十五代直入 皪釉樂茶碗  銘「梨花」≫
而妙斎 箱書付 1998年制作

 


≪十六代吉左衞門 黒樂茶碗≫
個人蔵 2022年制作

 


【書籍案内】

改定新版
『定本 樂歴代』

(淡交社刊/9月2日発売)

利休と長次郎の出会いから始まり、茶の湯とともに450年余を重ねた樂家歴代の人と作品をかつてない規模で紹介。歴代の代表作品約200点を収録。作品解説・歴代解説付。
15代直入・16代吉左衞門が樂家の歴史・技法・作陶精神など、樂家の全てを記す。

2013年、当時15代吉左衞門であった樂直入と、16代吉左衞門を襲名する前の樂篤人との初めての共著。制作者ならではの視点から、作品解説、樂焼の歴史、樂茶碗の造形論、「侘び」の思想論、制作技法解説、歴代印譜の紹介等により構成。樂家伝来の所蔵作品に加え、他館・個人所蔵による代表作も収録した樂歴代・樂焼の集大成かつ定本となる出版です。あれから10年、代替わりを果たし、15代・16代の最新作も新たに加えリニューアルしました。


【関連イベント】

ZOOM de ぎゃらりー・とーく in RAKM

15代吉左衞門・樂直入によるオンラインでのギャラリートークです。普段の展示では目にすることができない、作品の高台、背面、見込み、印などにカメラで接近し、制作者ならではの視点で解説します。
ZOOMを使ったオンラインでの開催です。開催日時、参加方法などの詳細は、樂美術館HPにてご確認ください。

 

 

開催期間2023年9月2日(土)~2023年12月24日(日)
時間10:00~16:30(入館は16:00まで)
休館日月曜日(祝日・11月13日は開館)
会場 樂美術館
京都市上京区油小路通一条下ル
ホームページhttps://www.raku-yaki.or.jp/museum/
料金一 般|1200円
大学生|1000円
高校生|500円
※中学生以下無料
お問い合わせ公益財団法人 樂美術館
Tel.075-414-0304
主催/後援など主催|公益財団法人 樂美術館、京都新聞
後援|京都府、京都市、NHK京都放送局、京博連