開催期間:2022年4月29日(金)~2022年8月21日(日)
時代とともに人から人へと大切に受け継がれてきた茶碗には、人とのつながりや出会いを経て紡がれる「ものがたり」があります。
本展では、長い時間の中で、茶碗に積み重なったものがたりに焦点を当て、樂歴代の作品の数々を展観します。
ヒトそれぞれの人生があるように、モノにもそれぞれの生きた道があります。現存する道具を見てみても、様々な人との出会いがあり、大切にされ、それぞれの歩み方で、今に至ります。
例えば、樂茶碗の“ものがたり”。
いったいどんな道を辿ってあなたの前へやってきたのでしょう。織田信長や豊臣秀吉が生きた安土桃山時代まで遡ります。その時代の中、千利休と樂家初代長次郎が出会うことにより物語は始まります。唐物や高麗物中心だった茶碗の中、新たな和物茶碗をと、樂茶碗は生み出されました。利休から少庵、そして宗旦と続き、現在の三千家と繋がっていきます。樂家もまた、三千家のお家元と共に、歩んでいくこととなります。始まりの“ものがたり”から、現在に至るまで約450年。1つ1つの茶碗にも“ものがたり”があります。なにもお茶碗に添うエピソードというのは、格式高く大層なものばかりではありません。人の手によって生まれた時から、その時代、その場所にいる人々が暮らしの中でお茶を飲み、人が繋がっていくことで、それぞれのお茶碗に“ものがたり”が積み重なっていくのです。数百年も昔の出来事でさえ、目の前のお茶碗が紡いで見せてくれることがあります。
本展では、茶碗が長い時間の中、様々な出会いを経て紡がれて来た“ものがたり”に焦点を当て、樂歴代の作品の数々を展観します。人から人へと大切にされてきた道具への想いも感じて頂ければ幸いです。
◆ 主な出展作品 ◆
≪初代長次郎 黒樂茶碗 銘「面影」≫
山田宗徧・石川自安 箱書付
重要文化財 ≪三代道入 黒樂茶碗 銘「青山」≫
加賀七種之内
≪五代宗入 黒樂茶碗 銘「亀毛」≫
如心斎 箱書付
≪十五代直入 皪釉樂茶碗 銘「梨花」≫
而妙斎 箱書付
≪十五代直入 焼貫黒樂茶碗 銘「猫割手」≫
1985年制作
==関連催事== 【Zoom de ぎゃらりー・とーく in RAKM】 十五代吉左衞門・樂直人によるオンラインでのギャラリトークです。普段の展示では目にすることができない、作品の高台、背面、見込み、印などにカメラで接近し、制作者ならではの視点で解説します。Zoomを使ったオンラインでの開催です。開催日時、参加方法などの詳細は樂美術館HP内「特別企画」ページにてご確認下さい。
※「手にふれる樂茶碗鑑賞会」、「特別鑑賞茶会」はコロナ禍の為、休止致しております。状況が改善されましたら再開致します。 |
開催期間 | 2022年4月29日(金)~2022年8月21日(日) |
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時間 | 午前10時~午後4時30分(入館は午後4時まで) ※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、開館時間を変更する場合がございます。 |
休館日 | 月曜日(ただし祝日は開館) |
会場 | 樂美術館 京都市上京区油小路通一条下る油橋詰町87番地1 |
ホームページ | https://raku-yaki.or.jp/index.html |
料金 | 一般:1100円 大学生:900円 高校生:500円 ※中学生以下は無料 |
お問い合わせ | 樂美術館TEL:075-414-0304 |
主催/後援など | 主催|公益財団法人 樂美術館、京都新聞 後援|京都府、京都市、NHK京都放送局 |
備考 | 新型コロナウイルス等の感染拡大防止対策のため、ご来館の際はマスクの着用、手の消毒をお願いしております。 |