アート・展示
終了

開催期間:2023年5月20日(土)~2023年6月18日(日)

和田誠展

和田誠展

和田誠(1936-2019)は多摩美術大学卒業後、ライトバプリシティを経て、イラストレーター、グラフィックデザイナーとして広く活躍しました。そのほかにも装丁家や映画監督、エッセイスト、作曲家、アニメーション作家、アートディレクターなどさまざまな顔を持ち、その創作の広がりはとどまるところを知りません。本展は、和田誠の膨大で多岐にわたる仕事の全貌に迫る初めての展覧会です。代表的な仕事を中心としたビジュアル年表や、和田誠を知るうえで欠かせない30のトピックを軸に、83年の生涯で制作した多彩な作品や資料を紹介します。これまで知らなかった和田誠の新たな一面に出会える展覧会です。



和田誠
撮影:吉田宏子

和田誠(わだまこと/1936-2019)
1936 年大阪に生まれる。
多摩美術大学図案科(現・グラフィックデザイン学科)を卒業後、広告デザイン会社ライトパブリシティに入社。1968年に独立し、イラストレーター、グラフィックデザイナーとしてだけでなく、映画監督、エッセイスト、作詞・作曲など幅広い分野で活躍した。たばこ「ハイライト」のデザインや『週刊文春』の表紙イラストレーション、谷川俊太郎との絵本、星新一、丸谷才一など数多くの作家の挿絵や装丁などで知られる。報知映画賞新人賞、ブルーリボン賞、文藝春秋漫画賞、菊池寛賞、毎日デザイン賞、講談社エッセイ賞など各分野で数多く受賞している。


全世代が知る国民的イラストレーターの仕事を一挙公開
☞書籍や原画、また『週刊文春』表紙の仕事も一堂に展示。
貴重なオリジナル作品の数々
☞学生時代に制作したポスターや初期に制作したアニメーションも紹介。
30 のトピックスで和田誠の全仕事を紹介
☞展示構成を特徴的なトピックスにわけて和田誠が携わった仕事の全貌を展覧します。

 

1.未来を予感させる子どもの頃の絵や映画日記「和田誠になるまで」
2.「ハイライト」をデザイン「ライトパブリシティの時代」
3.独特の色彩と大胆な構成で映画ファンを夢中にさせた「新宿日活名画座」
4.文化的交流が後の仕事にもつながった「草月アートセンター」の仕事
5.作りたいものは自分で作る。最初の絵本は「私家版絵本」
6.大胆な発想でのびのびと「谷川俊太郎との仕事」
7.グラフィカルでアイデア満載、画法もバラエティに富んだ「絵本」
8.楽しくやさしく「児童書のイラストレーション」
9.回文、しりとり、数え歌。ことばあそびの魅力「ことばのこばこ」
10.挿絵、訳詞も手がけたライフワーク「マザー・グースの世界」
11.「みんなのうた」第一回目は和田誠の「アニメーション」
12.少ない要素で特徴をつかむ職人芸「似顔絵」
13.音楽、映画、ショービズ、青年期を綴る「エッセイ」
14.一流の映画ファンは一流の「映画監督」
15.手がけた書籍は2000冊以上「装丁」
16.装丁にみる「和田文字」
17.31センチ角の舞台「LPジャケット」
18.趣味の域を超えるあたたかなメロディ「作曲」
19.音楽、劇場、映画、広告など幅広く「ポスター」
20.革新的雑誌のアートディレクション「話の特集」
21.真面目に遊ぶ「パロディ」
22.クスっと笑えるユーモアの「ひとコマ漫画」
23.シンプルでぬくもりのある「ロゴ・マーク」
24.長く続いたシリーズ「ロングランの仕事」
25.描いた表紙は約2000点、40年続いた「週刊文春」
26.お気に入りのモチーフ「猫」
27.愛情豊かに「家族との仕事」
28.絵ができるまで「ただいま制作中」
29.初めての本は1960年「著書200冊」
30.83年間の膨大な仕事・交友・出来事を視覚的にたどる「ビジュアル年表」

 



『週刊文春』 雑誌表紙 2017
多摩美術大学アートアーカイヴセンター蔵

 


『あめだまをたべたライオン』 絵本(文・今江祥智) 1976 フレーベル館
多摩美術大学アートアーカイヴセンター蔵

 


「ねことヴァイオリン」 会報誌表紙 1979
多摩美術大学アートアーカイヴセンター蔵

 


「快盗ルビイ」 映画ポスター 1988

 


『PIANIC PIANISM』 ジャケット 1977
日本コロムビア

 

※画像はすべて ©Wada Makoto


☆★☆★☆2023年5月18日付京都新聞朝刊に掲載された特集紙面はコチラでもご覧いただけます!!

 

和田誠展開催記念!
和田誠関連 おすすめ本特集

しりとり
谷川俊太郎/文 和田誠/絵
1,320円(税込)いそっぷ社

和田誠が初めて谷川俊太郎とコンビを組んだ画期的絵本。1965年に「私家版・限定500部」で出版していた[幻の作品]を復刻しました。谷川俊太郎が当時の経緯を振り返った「『しりとり』のさえずり」付き。5刷出来。

 

かいて かいて
谷川俊太郎/文 和田誠/字
1,650円(税込)クレヨンハウス

落書きできる絵本です。「かいてかいて ぐるぐるぐる」詩人・谷川俊太郎さんのことばを、和田誠さんのデザインで読みながら、どんどん落書きすると、いちばん落書きの得意な時の、世界で1冊の、アート絵本に!

 

愛蔵版 お楽しみはこれからだ
和田誠/著
全7巻 各巻2,970円(税込)国書刊行会

イラストレーター・グラフィックデザイナーとして活躍し、さらにエッセイスト・映画監督・作曲家など多彩な顔をもつ和田誠の代表作にして映画エッセイの名著が愛蔵版で復活! 全7巻をオリジナルのまま再現し、本体を函に入れた特別仕様で復刊、各巻に書き下ろしエッセイ収録の栞を付す。(エッセイ=村上春樹・小西康陽・平野レミ・白井佳夫・横尾忠則・三谷幸喜)

 

エプロン手帖
平野レミ/著
1,650円(税込)ポプラ社

私の料理の原点は、やっぱり母の味でした――
子ども時代の味覚の記憶から、夫・和田誠との料理にまつわる思い出まで。食材への敬意あふれるエッセイ集。自ら撮影した写真とともに、53品のレシピも収録。土井善晴氏、推薦!

 

きまぐれロボット
星新一/作 和田誠/絵
1,320円(税込)理論社

お金持ちのエヌ氏が買ったロボットは、人間と同じようによく仕事をしてくれるが、時々動かなくなる…。「ショートショートの神様」と呼ばれた星新一の、ユーモアあふれる名作SF。ゆかいな短編を全31話おさめました。

★掲載の書目は、本展会場でもお求めいただけます
(売り切れの際はご容赦ください)
※出版社名50音順

開催期間2023年5月20日(土)~2023年6月18日(日)
時間10時~19時30分(入館締切:閉館30分前)
休館日会期中無休
会場 美術館「えき」KYOTO
JR京都駅下車すぐ・ジェイアール京都伊勢丹7階隣接
ホームページhttps://kyoto.wjr-isetan.co.jp/museum/exhibition_2305.html
料金一般:1000円(800円)
高・大学生:800円(600円)
小・中学生:600円(400円)
※( )内は前売料金。「障害者手帳」をご提示のご本人さまとご同伴者1名さまは、当日料金より各200円割引。
前売券は4月1日(土)から5月19日(金)まで発売。販売場所は美術館チケット窓口(休館日を除く)、京都駅ビルインフォメーション、チケットぴあ(Pコード:686-364)、ローソンチケット(Lコード:53015)
お問い合わせジェイアール京都伊勢丹 075(352)1111(大代表)
主催/後援など主  催:美術館「えき」KYOTO、京都新聞
特別協力:和田誠事務所、多摩美術大学、多摩美術大学アートアーカイヴセンター
企画協力:ブルーシープ、888ブックス
備考※展示作品やイベント内容が変更、または中止になる場合がございます。予めご了承ください。