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終了

開催期間:2024年9月13日(金)~2024年12月15日(日)

◆終了◆表千家北山会館 開館30周年記念特別展「わびと数寄(すき)-受け継がれる利休の心-」

◆終了◆表千家北山会館 開館30周年記念特別展「わびと数寄(すき)-受け継がれる利休の心-」

千利休は、古来より日本の風土で育まれてきた「和」の心を茶の湯の精神とし、人と人との心の交わりを重んじるわび茶を大成します。
利休の茶の湯は、千家を中心としつつ、大名・武士、禁裏・公家、町衆など、さまざまな人たちによって継承されることとなります。
そのなかで、茶の湯の諸流派が生まれ、また伝来の名物道具を珍重し型にとらわれない数寄の茶に親しむ人たちもふえて、茶の湯は豊かな広がりを見せていきます。
しかし、わびと数寄は、表現は異なっていても、その根底にあるものは利休から受け継がれた心そのものといえるでしょう。
この特別展では、茶人の人となりやことばにも注目しながら、わびと数寄の道具が語りかける利休の心を訪ねます。

第一部 室町時代~安土桃山時代

1.仏教と茶の湯 珠光
2.和歌と茶の湯 武野紹鷗
3.わび茶の大成 千利休

茶の湯は仏教や和歌の文化に大きな影響を受けてきました。わびの美を見出し、道として心を重んじた珠光の茶の湯は、紹鷗によって深められ、千利休によってわび茶が大成されます。わび茶は、日本で培われてきた文化に根ざしたものでした。

 

第二部 江戸時代初期~中期

1.千利休の茶の継承
2.三千家とその周辺
3.武家茶道の確立
4.禁裏・公家の茶の湯

利休の茶の心は、千家の道統に受け継がれます。また、古田織部をはじめとする「利休七哲」も利休の茶を継承し、武家の茶は織部から小堀遠州、片桐石州へと伝えられます。いっぽう金森宗和は禁裏・公家の茶に大きな影響を与え、常修院宮、近衞予樂院らにより公家の茶が確立されました。

 

第三部 江戸時代中期~幕末

1.利休への回帰―古風と新風―
2.大名によるわびと数寄の融合

江戸時代中期、茶の湯を学ぶ人が増大するなか、利休への回帰を重んじる動きが見られます。没後150年が経ち、各流派において、利休の心にかえり、これからの時代を照らす茶の湯が模索されました。また、江戸時代後期になると、大名家における数寄の茶とわびの茶との交わりはいっそう深まりをみせます。さらに、数寄大名として知られる松平不昧や井伊直弼も利休のわび茶の心をもっとも重んじました。

 

第四部 近代

1.千家・数寄者・公家の茶
  ―三井家による明治天皇への献茶―
2.近代数寄者の茶の湯
3.家元と近代数寄者

明治20年(1887)、三井家と表千家による明治天皇への献茶は、近代の茶道復興の原動力となりました。近代数寄者を代表する益田鈍翁、原三溪、松永耳庵らは、仏教美術を取り入れるなど、日本の「和」の心を守り、数寄の茶を展開するなかで、わび茶の心を大切にしています。そして、各流派家元と数寄者が茶の湯の交わりをもち、わびと数寄の茶は今に受け継がれています。

 


 

主な展示作品

 


利休所持 長次郎作黒茶碗 銘 禿(かむろ)

 


重要文化財
野々村仁清作 色絵鱗波紋茶碗
北村美術館蔵
(後期)

 


◆ 関連催事 ◆

北 村 美 術 館
四 君 子 苑 特 別 見 学

日時:10月18日(金)~20日(日)(3日間)
各日①組:10時30分~12時、②組:12時30分~14時
③組:14時30分~16時

※本展のための特別公開

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表千家13代家元の即中斎宗匠と同じ時代を生きた在京の茶人・北村謹次郎翁。その数寄の心は鴨川沿いに佇む四君子苑に今も息づいています。翁がいかんなくその眼力を注いだ灯籠や仏塔などの石造美術、数寄を凝らした小間「珍散蓮(ちんちりれん)」、大文字を望む広間「看大」席が特別に公開されます。特別展で出品されている道具が実際に使われてきた茶室、そこが四君子苑です。北村美術館で開催されている「茜雲」展とともにぜひこの機会をお見逃しなく。

受付場所|四君子苑(京都市上京区河原町今出川南一筋目東入)
定  員| 1日3組、各回 40名(抽選)
参 加 費|2,000円(北村美術館の見学を含みます)

※四君子苑では、小学生以下のお子さんは見学できません。
 また、車椅子や杖のご使用は、まことに申し訳ありませんが出来かねます。

<お申し込み>
・9月20日(金)までに、電話、HP等にて、表千家北山会館までお申し込みください。
 申込み締切後も、余裕がある場合、申込みをお受けいたします。
・参加者氏名(ふりがな)、住所、電話番号、希望の日・組(第三希望まで)をお申出ください。
・複数名でのお申込みの場合は、「代表申込者」を一人決め、「同行者」の氏名等をお申出ください。ご案内は「代表申込者」宛にお送りいたします。
・お申込みの結果は、9月末頃にご連絡いたします。

 

 


 

茶 の 湯 文 化 に ふ れ る 市 民 講 座
(全3回)

会場:表千家北山会館 清友ホール
またはオンライン受講
時間:各日14:00~15:30


申し込みに関しましては下記に記載がございます。

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◆10月19日(土)
「わびと数寄 ―松平不昧を中心に―」

 講師:木下 收 氏(北村美術館 館長)

18世紀末、とりわけ化政時代(文化・文政)に入ると諸々の芸道が広がりをみせる時代になったといわれています。その中にあって、大名たちの茶の湯も、先人たちの茶の湯をそのまま受け継ぐのではなく、自らの想いを実践主張しようとする傾向が目立つようになってきます。
その由って来たったところから、やがて維新を経て近代数寄者へと継承されてゆく、橋渡し役の大名となった松平不昧公を中心にお話ができればと思います。

 

◆11月3日(日・祝)
「茶の湯の趣向と心」

 講師:熊倉 功夫 氏(MIHO MUSEUM 館長)

茶会を開こうとすれば、誰しもが心を悩ますのが趣向である。どんなテーマで、それをどのように表現するか。その悩みが茶人の苦しみでもあり、何よりの楽しみである。
茶会記が残されるようになった16世紀後半の茶会では名物道具が趣向の第一であった。名物を持つ亭主であれば、名物を出し、客はそれを拝見して満足する。さらに名物を出すだけでなく、その使い方や拝見の仕方も趣向の一つになった。
名物道具を持たないわび茶人は、アッと人を驚かせるような茶会の演出を試みる。思いがけぬ仕掛をたくらんで、わざと客を困らせたりもした。しかし江戸時代に入って茶の湯が落着いてくると、やりすぎた演出は評価されなくなる。茶の湯が日々の生活の中に溶けこんできたからであろう。心と心が交わる淡々とした境地が求められるようになった。しかし今も二つの茶の湯の伝統は生きているのではないだろうか。その歴史をたどってみたい。


◆11月30日(土)
「わびと数寄 ―近代数寄者・松永耳庵を中心に―」

 講師:木下 收 氏(北村美術館 館長)

武家支配から王政復古へ大変革の維新も、明治20年代に至ると落ち着きを取り戻し、やがて、数寄の心をもった井上世外や益田鈍翁たちが、茶の湯を再燃へと導きます。その人々を称して近代数寄者と呼んでいます。
松永安左衛門・耳庵は、鈍翁の茶略によって60歳から茶の湯をはじめ、長命をえて昭和46年97歳で逝くまで、生活のための茶道の必要性を力説しつづけた尊敬すべき人です。この辺りのことをご紹介できればと思います。

 

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【ご来館受講】
会 場|表千家北山会館 清友ホール
参加費|2,000円(各日、入館料別途)
定 員|180名(各日、先着順)

<お申し込み>
 電話、北山会館HP等より申し込みください。
 氏名(ふりがな)、住所、電話番号、講座名をお申し出ください。


【オンライン受講】
参加費|4,000円(各日)
定 員|人数制限なし

<お申し込み>
各講座開講の3日前までに、北山会館HPよりお申し込みください。
インターネットでのライブ配信(申込者限定配信)となります。
※配信終了後、翌日を目途に一定期間アーカイブ配信がございます。

 


 

ギ ャ ラ リ ー ト ー ク

講師:左海 大 氏(不審菴常任理事、不審菴文庫長)
日時:9月28日(土)、11月15日(金)
①10:00~11:00 ②14:00~15:00

申し込みに関しましては下記に記載がございます。

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古より日本人が営み育んできた和の心と形。その心を取り込み、「わび茶」という形で茶の湯を大成した利休。その後、利休を手本 とした茶人達がさまざまな茶の湯を展開していきます。
展示を一緒に見ながら、共通して宿り続ける利休の心を訪ねます。その後の市民講座や皆様が茶の湯をより楽しむ為の架け橋となれれば幸いです。

定 員|1日2回、各回14名(抽選)
参加費|2,000円(各回、入館料別途)

<お申し込み>
・各日開催の1ヶ月前までに、電話、北山会館HP等よりお申し込みください。
・参加者氏名(ふりがな)、住所、電話番号、希望日時をお申し出ください。
・複数名でのお申込みの場合は、「代表申込者」を一人決め、「同行者」の氏名等をお申し出ください。ご案内は「代表申込者」宛にお送りいたします。
・お申込みの結果は、開催日の3週間程前にご連絡いたします。

 


 

組 立 式 小 間 で の 茶 席

日時:9月28日(土)、11月15日(金)
①10:00 ②10:40 ③11:30 ④12:10 ⑤13:30
⑥14:10 ⑦14:50 ⑧15:30 ⑨16:10

※一席約30分

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ギャラリートークの開催日には、組立式小間にて家元内弟子による茶席がひらかれます。展示をご覧になられ、それらの道具が茶室でどのように取り合わされたのか、どのような人々が膝を合わせ心を交わらせて来たのか、思いを巡らせながら一服のお茶をお楽しみください。ギャラリートークご参加の方はもとより参加されない方もお申込みいただけます。

定 員|1日9席、各席6名(抽選)
参加費|2,000円(各回、入館料別途)

<お申し込み>
・各日開催の1ヶ月前までに、電話、北山会館HP等よりお申し込みください。
・参加者氏名(ふりがな)、住所、電話番号、希望日時をお申し出ください。
・複数名でのお申込みの場合は、「代表申込者」を一人決め、「同行者」の氏名等をお申し出ください。ご案内は「代表申込者」宛にお送りいたします。
・お申し込みの結果は、開催日の3週間程前にご連絡いたします。

 


 

特 別 映 像 上 映
「表 千 家 と 四 君 子 苑 露 地 と 茶 席 の 四 季」

※11月28日(木)は上映がございませんので、予めご了承ください。

 


 

【各種お申し込み/お問い合わせ】
表千家北山会館
〒603-8054 京都市北区上賀茂桜井町61番地
<電話>075-724-8000(午前9時~午後5時30分)
<FAX>075-724-8007
<HP>https://www.kitayamakaikan.jp/

<イベントのお申し込みはこちら>
https://www.kitayamakaikan.jp/event/index.html

 

 

開催期間2024年9月13日(金)~2024年12月15日(日)
時間午前9時30分~午後4時30分 ※入館は午後4時まで
休館日月曜日(祝日の場合は開館し、翌日休館)および10月30日(水)、31日(木)
ただし10月28日(月)は開館
会場 表千家北山会館
京都市北区上賀茂桜井町61番地
ホームページhttps://www.kitayamakaikan.jp/
料金一 般|2,500(2,300)円
大学生|2,300(2,100)円
高校生|1,000円
中学生以下無料
提携割引等|2,300円
表千家同門会員|2,000円
※( )内は20名以上の団体料金
※入館料には呈茶を含む
<北村美術館との相互割引あり>
お問い合わせ表千家北山会館
電話:075-724-8000(午前9時~午後5時30分)
主催/後援など主  催|表千家北山会館、京都新聞
特別協力|北村美術館
後  援|京都府、京都市、京都府教育委員会、京都市教育委員会、京都市内博物館施設連絡協議会、NHK京都放送局、京都商工会議所、読売新聞社
協  力|三井記念美術館、彦根城博物館、福岡市美術館