開催期間:2022年10月8日(土)~2022年12月18日(日)
千利休の曾孫にあたる表千家四代家元・江岑宗左(こうしんそうさ)の350回忌を記念する特別展です。
江岑は、千利休の孫、元伯宗旦(げんぱくそうたん)の三男に生まれ、江戸時代の前期、千家の家督を相続して、利休の茶の湯を継承する表千家不審菴(ふしんあん)の基盤を築き、千家茶道を確立しました。そして弟の仙叟宗室(せんそうそうしつ)は裏千家今日庵(こんにちあん)、兄の一翁宗守(いちおうそうしゅ)は武者小路千家(むしゃこうじせんけ)官休庵(かんきゅうあん)の基礎を築き、利休の道統をこんにちに伝える三千家が成立しました。
また江岑は紀州徳川家に茶堂(さどう)として出仕し、以後、幕末に至るまでおよそ200年にわたって表千家の歴代家元は同家に出仕し、茶の湯を通じた深い結びつきを持つことになります。
さらに、江岑は、千家に伝わる茶の湯や利休の伝承を綴った聞書覚書(ききがきおぼえがき)をはじめ、江岑が招かれた700会をこえる茶会の記録、道具の箱書(はこがき)や極(きわめ)などの書付(かきつけ)をした記録である道具帳など、実に多くの茶書を残しました。
この特別展では、家元より特別出品される江岑ゆかりの道具と史料およそ70点から江岑の生涯と茶の湯を訪ねます。
3階展示室
2階立礼席から庭を望む
紀州徳川家より江岑拝領 ノンコウ(樂家三代道入)作 御紋茶碗
元伯宗旦筆「左右逢源」(逢源斎は江岑の斎号)
江岑所持 蓬莱山炭斗写
江岑作 共筒茶杓 源三郎殿へ(源三郎は五代随流斎の幼名)
【関連事業】 茶の湯文化にふれる市民講座 ■11月3日(木・祝)「江岑宗左と紀州徳川家」 ■11月27日(日)「三千家の成立と江岑宗左」 時 間|午後2時~3時30分(講座の受付は正午から) ※ご来館受講の場合、電話、FAX、ハガキ、表千家北山会館ホームページでお申込みください。 終了いたしました 家元内弟子による特別展示解説 表千家家元内弟子が、清友ホールにおいて展示道具の映像をもとに講話をおこない、そのあと実際に展示会場で解説をします。 開催日|10月20日(木) 特別座談会上映のご案内 特別展の会期中、清友ホールにおいて、猶有斎千宗左家元、左海大(ひろし)宗匠、熊倉功夫先生、生形貴重先生による特別座談会の収録映像を上映いたします。「若き日の江岑」「紀州徳川家への出仕」「家督継承」「晩年の江岑」「江岑の好み道具」について、三千家の成立とその時代もふまえながら、貴重なお話をいただきました。特別展の展示とあわせてぜひご覧ください。 |
開催期間 | 2022年10月8日(土)~2022年12月18日(日) |
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時間 | 午前9時30分ー午後4時30分 (入館は午後4時まで) |
休館日 | 月曜日(祝日の場合は開館し、翌日休館。但し10月24日は開館。10月20日(木)は「家元内弟子による特別展示解説」に参加の方のみ入館) |
会場 | 表千家北山会館 京都市北区上賀茂桜井町61(北山通・植物園北側) |
ホームページ | http://www.kitayamakaikan.jp/ |
料金 | 一般1,200(1,000)円、表千家同門会会員800円(会員割引)、大学生1,000(900)円、高校生500円、中学生以下無料 ※一般と大学生の( )は20名以上の団体料金です。 ※入館料には呈茶を含みます。 |
お問い合わせ | 表千家北山会館 電話:075-724-8000 |
主催/後援など | 主催=表千家北山会館・京都新聞 後援=京都府・京都市・京都府教育委員会・京都市教育委員会・京都市内博物館施設連絡協議会・NHK京都放送局・京都国立博物館 協力=文化庁 地域文化創生本部 |