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開催期間:2017年6月17日(土)~2017年8月20日(日)

◆終了◆ ぎをん 齋藤コレクション―布の道標― 古裂に宿る技と美

◆終了◆ ぎをん 齋藤コレクション―布の道標― 古裂に宿る技と美

京呉服の老舗「ぎをん 齋藤」7代目、現当主・齋藤貞一郎氏は染織コレクターとしても知られています。本展では齋藤氏のコレクションより「古裂」と呼ばれる染織遺品を紹介します。東洋染織史を概観することのできる数々の染織芸術品に凝らされた技と美をお楽しみください。

古裂(こぎれ)とは幾世もの時代を超えて伝わってきた染織遺品のことを指します。
一見すると擦り切れ穴のあいた小さな布の断片ですが、そこには人々の叡智と美意識が詰まっているのです。ひとは権威や富の象徴として、身につける装飾品にその当時の最高の素材と技術を凝らしました。そのため小さな古裂から当時の人々の思いや、過去の技術が読み取れるのです。日本ではこうした古裂が永く愛で伝えられ、茶の湯の世界をはじめ芸術品として扱われてきました。

江戸時代から京都・祇園に店を構える京呉服の老舗「ぎをん 齋藤」の7代目、現当主・齋藤貞一郎氏は多くの染織品を蒐集しています。自らが作り手である齋藤氏は、蒐集品から学ぶことで古典の技法や衣装の復刻に取組み、現代のきもの制作に生かしているのです。

本展では中国唐代にさかのぼる貴重な遺品や、民間に流出した正倉院裂としては最大級の発見として話題を呼んだ「唐花文錦」をはじめ、中世の綾・錦、近世の辻が花や慶長裂、友禅、渡りの更紗まで幅広い時代の古裂を紹介します。齋藤氏の布への憧憬と飽くなき探求心によって集められたコレクションを通して、古裂の魅力に触れてみてください。


◆関連イベント◆

◇ギャラリートーク       ※入館料が必要

日時:6月18日(日)午後2時~
講師河上 繁樹氏(展示監修・関西学院大学文学部教授・関西学院大学博物館館長)
会場:細見美術館展示室

40回アートキューブレクチャー       ※事前申込制・無料

「古裂に、学ぶ―染織史から見た<ぎをん 齋藤コレクション>」
日時:8月6日(日)午後2時~
講師河上 繁樹
会場:京都国立近代美術館 講堂

茶室で愉しむアートサロン       ※事前申込制・有料

「古裂に親しむ」
日時:6月30日(金)午前の部:午前11時~、午後の部:午後2時~
講師伊藤 京子氏(細見美術館主任学芸員)
会場:細見美術館展示室、茶室 古香庵(細見美術館3階)

※イベントの詳細及び申し込み方法は、細見美術館ホームページをご覧ください。


★京都新聞トマト倶楽部会員はカード提示で本人のみ無料!!

京都新聞トマト倶楽部についてはコチラ

 

 

左から、
「唐花文錦(部分)」奈良時代(8世紀)
「松桜に色紙形文縫箔」桃山時代(16世紀)

開催期間2017年6月17日(土)~2017年8月20日(日)
時間午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
休館日毎週月曜日(祝日の場合は翌火曜日)
会場 細見美術館
京都市左京区岡崎最勝寺町6-3
ホームページhttp://www.emuseum.or.jp/
料金一般1200(1100)円 学生1000(900)円 ※かっこ内は20人以上の団体料金
お問い合わせ細見美術館(電話:075-752-5555)
主催/後援など主催:細見美術館、京都新聞
特別協力:ぎをん 齋藤
備考期間中、一部展示替え有。
京都新聞トマト倶楽部会員はカード提示で本人のみ入館料無料。