開催期間:2019年3月12日(火)~2019年6月9日(日)
春めく季節。わたしたちが花に最も親しみを感じる季節かもしれません。陶芸の森陶芸館で花いっぱいの展覧会を開催します。
花は、古来より世界各地のさまざまな芸術のジャンルにおいて表現されてきました。もちろん、やきものの世界でも例外ではありません。東洋陶磁においては華やかな花をさまざまに意匠化した吉祥(きっしょう)文様が器を彩り、人々は幸せな人生への願いを込めた花の陶磁器を好みました。
また日本では、明治時代に欧米から導入された最新技術や意匠(デザイン)を用いて、建築用タイルやインテリア用品などさまざまなものが陶磁器で制作されました。中でも最も好まれたのが、西洋と東洋の花を融合させた花のモチーフでした。
そして現代陶芸においても、花を表現の源とする作家はたくさん活躍しています。美しさ、儚さ、生命力、清々しさなど、花のイメージを自己の作品に重ね合わせ、それぞれの思いをもって創作をおこなっているのです。
本展では、「花」を入り口にして近世、近代、現代というさまざまな時代の陶芸表現の世界を探ります。
展示室いっぱいに咲き誇る花々をお楽しみください。
特集ページを開設しました!!→こちら
◆展示構成◆
◆第1章 現代
現代作家の花咲く器
作家がうみだしたさまざまな器のフォルムと質感。
そこには多彩な技法によって花のイメージが表現されています。
谷野明夫「黒地堆二彩花小紋飾鉢」
2005年制作
◆第2章 近代
近代建築に咲いた花
明治時代から昭和初期にかけて洋風建築の広がりと共にさまざまな陶製装飾タイルやエクステリアが好まれました。
「陶」ならではのあたたかな風合い、多彩なかたちと色彩は、他の建築素材とも調和し、日本ならではの建築空間を豊かに彩りました。
中でも花鳥や花唐草文様は人気が高いものでした。
淡陶株式会社「花文マジョリカタイル」
明治時代~昭和時代初期(19C後半~20C前半)
製作 個人蔵
◆第3章 近世
古(いにしえ)の器に咲いた花
江戸時代の器に描かれた花文様には、吉祥への願いが込められています。
湖東焼、古伊万里など近世の古陶磁から、先人たちの花への思いに迫ります。
湖東焼・可水絵付け「色絵草花文鉢」
江戸時代後期(19C)製作
古伊万里「染付牡丹花弁文皿」
江戸時代前後(17C)製作
喜楽コレクション
◆第4章 現代
陶の花は語る
現代の作家たちは、どのようなイメージで花をとらえ表現しているのでしょうか?
そこには陶ならではの花の表現が見えてきます。作家の言葉と共に作品を紹介します。
田嶋悦子「Cornucopia 97-Ⅲ」
◆関連行事◆
① ギャラリートーク(学芸員による展示解説)
■ 4月 14日(日)、5月 26日(日) 各日とも13時30分~( 1時間程度)
②「子ども向け体験講座「春らんまん 春のうつわをつくろう」
■ 3月23日(土)
対象:幼児~大学生と保護者
定員:30名
参加費:幼児~大学生1,260円 / 大人2,010円
【応募方法】
電話、ファックス、はがき、E-maiにて
①講座名、講座日、②参加者氏名(ふりがな)、③参加者の年齢、保護者氏名(ふりがな)、④郵便番号、住所、⑤講座当日に連絡がつく電話番号
記載の上、滋賀県立陶芸の森「子ども向け体験講座」係 まで(TEL:0748-83-0909/FAX0748-83-1195)
締切日:3月20日(水)必着
②「体験講座「象嵌技法で花の器をつくる」
■ 5月 19日(日)
定員:15名
参加費:4,000円((陶の花FLOWERS」展チケット付き)
③「体験講座「積層彩磁技法で花のうつわをつくる」
■ 5月 26日(日)
定員:15名
参加費:4,000円((陶の花FLOWERS」展チケット付き)
【②③応募方法】4月9日(火)より受付け開始(開始以前の応募は受付けません)
E-mal(陶芸の森ホームページ応募専用フォームから)または電話にてお申し込みください。
滋賀県立陶芸の森 「しがらき学のススメ」係 まで(TEL:0748-83-0909/FAX0748-83-1193)
詳細は滋賀県立陶芸の森HP
⑤ 町内ギャラリーでも花を楽しんで!「信楽まちなかギャラリーでArtな花巡り」
開催期間 | 2019年3月12日(火)~2019年6月9日(日) |
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時間 | 9時30分~17時(入館は16時30分まで) |
休館日 | 毎週月曜日休館 ※ただし4月29日、5月6日(月・祝)は開館、5月7日(火)は休館 |
会場 | 滋賀県立陶芸の森 陶芸館 展示室 甲賀市信楽町勅旨2188-7 |
ホームページ | http://www.sccp.jp |
料金 | 一般 500円(400円)/高大生 380円(300円) 中学生以下無料 ※( )内は20名以上の団体料金 |
お問い合わせ | 滋賀県立陶芸の森 0748-83-0909 |
主催/後援など | 主催:滋賀県立陶芸の森、京都新聞 後援:滋賀県教育委員会、甲賀市、エフエム京都 |