開催期間:2023年12月9日(土)~2024年2月25日(日)
堂本印象(1891-1975)は、苦労人の画家でした。
江戸時代より続く京都の造り酒屋の三男として生まれましたが、京都市立美術工芸学校在学中に家業が傾き、ほどなく父が病で倒れました。
そのため、卒業後は、日本画家を養成する上級学校の京都市立絵画専門学校(絵専)への進学を断念し、親と6人の弟妹たちを養うため、龍村平蔵の龍村製織所の図案家となり懸命に働きました。
画家への夢をあきらめきれない印象は、仕事の傍ら、欠かすことなく、写生に出かけ、絵を描き続けました。
大正7年(1918)、龍村平蔵より支援を受け、絵専に入学し、ようやく画家への道を歩み始めます。
本展では、画家になる前の若き日の印象が描いた女性像を中心に、大正ロマン漂う世界を紹介します。
多感な青年の印象に大きな刺激を与えた大阪、京都の女性たちや街並みをこの機会にお楽しみください。
昼は図案家
堂本印象図案《唐華文金唐革錦》1907年 株式会社龍村美術織物蔵
若き日の印象は家族を養うために、織物の図案家として働いていました。
夜は内職
堂本印象《汐汲》1915年
図案家としての給料は家に入れ、印象自身の生活費は木彫人形の制作で稼いでいました。
若き日の印象を魅了した大阪の街・女性たち
堂本印象《九軒の女》1912年
堂本印象《道頓堀》1912年
堂本印象《丘上の女達》1912年
印象は青春時代を大阪の地で過ごします。
人情あふれる街並みや、艶やかな色街の女性たちなど多感な青年の印象に大きな影響を与えました。
意欲的な活動
堂本印象《いの字絵本》(部分) 1912年
仕事の傍ら、本の出版や個展の開催などさまざまな活動に意欲的に取り組みました。
※所蔵表記のないものはすべて京都府立堂本印象美術館蔵
~若き日の印象の作品を通して、大正ロマン漂う世界をお楽しみください~
【関連イベント】 ●講演会(要申込) 印象が出版した『いの字絵本』に描かれた女性のモチーフや大阪の風俗などを、近代大阪の美術に詳しい橋爪節也教授が深掘りして解説します。 ●スペシャルギャラリートーク(参加費・申込不要、要入場券) 龍村育氏(龍村美術織物 代表取締役社長)と担当学芸員によるギャラリートークです。 ●ギャラリートーク(参加費・申込不要、要入場券) 担当学芸員によるギャラリートークです。 |
同時開催 |
第4回京都工芸美術作家展 美術館新館にて、京都の工芸美術を多彩に幅広く展観する展覧会として、漆芸・陶芸・染織・木工の作家6名による作品を展示します。 ◆ギャラリートーク |
野外イベント |
第5回野外いけばな展 私の印象2024 ー京都新世代いけばな展関連事業ー 毎年恒例の野外いけばな展。「私の印象」をテーマに若手華道家のいけばな作品を美術館庭園にて展示します。
会期:2024年2月9日(金)~2月12日(月・祝) 詳細はこちら→http://event.kyoto-np.co.jp/feature/TaishoRomanInsho-san/1707477120.8665.html |
☆★☆★☆2023年12月6日付京都新聞朝刊に掲載された特集紙面はコチラでもご覧いただけます!!
開催期間 | 2023年12月9日(土)~2024年2月25日(日) |
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時間 | 9:30~17:00(入館は16:30まで) |
休館日 | 月曜日(月曜日が祝休日の場合は翌平日休館) および年末年始(12月28日~1月4日) |
会場 | 京都府立堂本印象美術館 京都市北区平野上柳町26₋3 |
ホームページ | https://insho-domoto.com/ |
料金 | 一般510(400)円 高校・大学生400(320)円 小・中学生200(160)円 ※()内は20人以上の団体 ※65歳以上の方(要公的証明書)および障害者手帳をご提示の方(介護者1名含む)は無料 |
お問い合わせ | 京都府立堂本印象美術館 TEL:075-463-0007 |
主催/後援など | 主催:京都府、京都府立堂本印象美術館、京都新聞 助成:一般財団法人地域創造 |