開催期間:2017年11月22日(水)~2017年11月26日(日)
京都の長い歴史に育まれた伝統と革新を踏まえながら、新たな発想で次代の工芸美術をリードする集団「工芸美術創工会」の会員による陶芸・染色・漆芸・硝子・金石造形・七宝・人形の新作を展観。
出品作家
陶芸:市川博一、井出照子、井上路久、今井政之、上田順康、加藤丈尋、河野榮一、木村年克、久保良裕、慶野ことり、夏至満雄、髙坂嘉津幸、小林英夫、武田直之 、張義明、寺谷洋子、中村譲司、昼馬和代、藤野さち子、伯耆正一、松見光玉、森野泰明
染色:伊砂正幸、石下早苗、氏家末香子、内田明司、金井大輔、菊池睦子、小林祥晃、白河英治、中谷千景、宮﨑芳郎
漆芸:安東智香、井上絵美子、谷井伸寛、服部峻昇、藤井收、宮木康、村田好謙
硝子:德力竜生、山田えい子
金石造形:今井裕之
七宝:清水黎子
人形:宮﨑明美
◆第29回工芸美術創工会 各賞の受賞者紹介
・創工会京都工芸賞・京都新聞賞 慶野ことり「荒野の花 雪の花」(陶芸)
・京都府知事賞 井上絵美子「風立つ」(漆芸)
・創工会奨励賞・京都新聞賞 内田明司「天空」(染色)
同時開催
●小作品展「小さな世界の魅力」
●中谷千景展(第28回工芸美術創工会展 京都工芸賞受賞者)
『鳥の棲み処』
会場の様子
●創工会支援企画 六人展
奥田美紀(陶芸)、熊田悠夢(木工)、堤加奈恵(織)、西本奈津(陶芸)、山下裕美子(陶芸)、吉田奈々(織)
写真=会場の様子
関連イベント
◆ミュージアムトーク開催 各回約60分
11月22日(水)午後2時~ 『創工会の30年』 今井政之、森野泰明 司会:小林英夫
【ミュージアムトーク レポート】
追加で椅子を出さなければならないほどの盛況となったミュージアムトーク。過去の展示会場や表彰式の映像を見ながらの今井政之、森野泰明の両氏によるお話は、30年前の創立期の話題をきっかけに、新しいテクノロジーを駆使しての工芸の発信の可能性や、若い作家との積極的な交流や新しい工芸分野を作り出す気持ちに対する期待感についてなど未来についての話題にどんどん広がっていきました。「AIの時代が来ているが、感性を重要視するアートはなくならない。逆に工芸はますます重要視される。人間の手の表現力を忘れてはならない」(森野氏)、「我々は作家の生き様を形にしていく」(今井氏)との、伝統と革新を追求してきた会の歴史を知るお二人から発せられた、力強い言葉が印象的でした。
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11月23日(木)午後2時~ 『今、わたしたちから生まれるものー素材・技法・未来ー』
新進作家六人展の作家(奥田美紀(陶芸)、熊田悠夢(木工)、堤加奈恵(織)、西本奈津(陶芸)、山下裕美子(陶芸)、吉田奈々(織)
司会:井上絵美子
【ミュージアムトーク レポート】
今回、偶然にも出品者全員の6名が女性、さらに司会者も女性ということで、話題は「作品の母」としての思いを中心に、それぞれの作家が日々何を感じ、何を大切にしながら作品制作をしているのかや、個々の作品の見どころなどについてお話をしてくださいました。
「作品=自分の子ども」さらには自分の「分身」という感覚でいるという作家。自分が作った作品が、展覧会場で客観的な意見をいただくことで、自分の成長につながるという作家。意識するしないは別で、何かを受け入れる受動性に、「女性性」を感じるという作家。個々の作家の発言から、作品を生み出す出す、という言葉の意味深さ、モノ作りの神聖さについてあらためて考える貴重な機会となりました。
写真左→右 堤加奈恵(織)、山下裕美子(陶芸)、熊田悠夢(木工)、吉田奈々(織)、西本奈津(陶芸)、奥田美紀(陶芸)
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11月26日(日)午後2時~ 『創工会の30年』 河野榮一、小林英夫、小林祥晃、伯耆正一
開催期間 | 2017年11月22日(水)~2017年11月26日(日) |
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時間 | 午前10時~午後6時(最終日は午後5時まで) |
会場 | 京都文化博物館 京都市中京区三条高倉 |
ホームページ | http://soko-kai.com/ |
料金 | 無料 |
お問い合わせ | 京都文化博物館 5階会場直通電話:075-222-1771(会期中のみ) |
主催/後援など | 主催:工芸美術創工会 共催:京都新聞 後援:京都府、京都市、(公財)京都文化財団、NHK京都放送局、KBS京都、エフエム京都、FMうじ |