2024年10月30日
美術の秋・読書の秋を楽しんでみませんか? |
昨年2023年10月に京都駅東エリアに移転してきた「京都市立芸術大学」。
その歴史は、明治13(1880)年に京都御苑内にて開校された日本初の公立美術学校「京都府画学校」から始まっています。
以降、名称や所在地を変えながらも、多くの芸術家を輩出してきました。
現在、「京都府画学校」「京都市立芸術大学」に関連した、またはゆかりのある画家の展覧会が、京都市内4か所で開かれています。
・京都府文化博物館 『生誕140年記念 石崎光瑤 若冲を超えろ!絢爛の花鳥画』 9月14(土) 〜 11月10(日)
・京都市立芸術大学芸術資料館『京都芸大〈はじめて〉物語 第3期「道を拓きしものたち-知られざる先駆者-」』9月21日(土)~11月24日(日)
・京都府立堂本印象美術館『生誕120年記念 モダニスト福田豊四郎、秋田を描く 土田麦僊に愛された日本画家』 10月9日(水)~11月24日(日)
・京都市京セラ美術館『巨匠たちの学び舎 日本画の名作はこうして生まれた』 10月11日(金)~12月22日(日)
これに合わせて、京都府立図書館では、4展の関連図書や、京都画壇、京都市立芸術大学にまつわる書籍を集めた地下特設展示「はじまりは『京都府画学校』-そして現在は「京都市立芸術大学」-」を開催中です。
芸術の秋、そして読書の秋。美術館で作品に触れて、図書館でより本を手に取ってより知識を深めてみませんか?
府立図書館のらせん階段を下りたすぐ先に、特設展示コーナーがあります。学校の歴史の紹介のほか、京都画壇ゆかりの作家の展覧会図録や関連書籍がラックに並びます。
4展にちなんだ関連書籍も多数。
京都市京セラ美術館「巨匠たちの学び舎」展のメインビジュアルにも用いられている中村大三郎《ピアノ》が収録された美麗な画集や、 (《ピアノ》以外の中村大三郎作品もたくさん収録されています!)
京都市立芸術大学100周年の際に発行された「百年史」では、画学校時代の学校の様子が分かる写真や、教員の年譜など、貴重な情報ばかりまとめられています。
展覧会等での資料展示とは異なり、図書館では実際に手に取ってめくりながら、気になるページをご覧いただくことが出来ます。
「石崎光瑤」展の関連書籍では、登山家としても知られる光瑤が撮影した一般登山者初の剣岳登頂時の写真を見ることもできます。
「モダニスト福田豊四郎、秋田を描く」展の関連書籍としては、福田豊四郎が挿絵を手掛けた絵本「夕鶴」(1951年刊)や、豊四郎をはじめ吉岡堅二・上村松篁らによる日本画についての画論を収めた「日本画の技法」などを紹介。
京都市立芸術大学の研究紀要も。
「京都芸大<はじめて>物語」第3期展の目玉作品の一つ、西川桃嶺《玄武洞図屏風》の調査・修復についての詳細な報告が掲載されています。
その他、京都芸大ゆかりの画家等による画論や随筆も並びます。
古書ならではの当時の装丁も、手に取ってお楽しみいただきたいポイントの一つです。
展示書籍の一部には司書の紹介コメントもついています。
それぞれの見どころやおすすめポイントが紹介されているので是非チェックしてみてください。
展覧会をより深く楽しむことのできる本企画。
展覧会を見た後・見る前に、ぜひ図書館にも足をお運びください。
※展示書籍はすべて閲覧可能ですが、貸出可能なもの、展示期間終了後の貸出可能なもの、貸出不可で館内閲覧のみのものがありますので、ご注意ください
「はじまりは『京都府画学校』-そして現在は「京都市立芸術大学」-」地下特設展示 期間:2024年10月1日(火)~11月27日(水) 場所:京都府立図書館 地下らせん階段下 https://www.library.pref.kyoto.jp/?exhibition=219429 |
★京都府立図書館では京都国立近代美術館・京都市京セラ美術館の図録コーナーが常設されています。こちらも合わせてご利用ください。