2018年11月20日
明日より開催の「第30回記念 工芸美術 創工会展」では、創工会企画 選抜展「光の余韻」と題して、これまでにない試みとして、選抜されたそれぞれ異なった素材や表現をする作家5名が1つのテーマで同じ空間を演出します。
会員による新作展示、若手作家による五人展、前年度創工会京都工芸賞受賞者の慶野ことり展とあわせてぜひお楽しみください。
今回選抜展に出品される5名の作家の皆さまよりコメントを頂戴しました。
〔出品作家〕
今井 裕之(金石) i n o r i
宇宙は暗黒の闇でもありますが、数多の星によって光とその余韻に満ちています。不安に満ちた我々は祈りを天に捧げます。その対象は宇宙であり魚は仮の姿に過ぎません。
内田 明司(染) 永遠(とわ)に
光の不可思議な耀きと動きを染色で表現し、丸みを帯びたアクリル板に挟み込むことで、生命感と躍動感を出してみました。
中村 譲司(陶) 風雷
ミニマルそして奥深く「光の余韻」をテーマに制作します。普段の創工会展とは違う作品展をご高覧ください。
昼馬 和代(陶) 光の余韻-杜のうた
木々の隙間から見える木漏れ日や薄明光線の光と影。雲の隙間から見える光の光芒・天使のはしごなど、自然現象の美しい光景が目に浮かびました。
しかし、またその一方で繰り広げられる現代社会がもたらす自然界の破壊や災害、この一年だけでも心が痛むたくさんの出来事がありました。
インスタレーション「光の余韻」。自然の営みが作る造形や模様から触発されて、陶とガラスを素材に、木々が作る少し奇妙な風景を考えてみました。
宮木 康(漆) 光の余韻
空は世界中でつながっているけれど場所によって見え方が異なります。
彩度の高い空、綺麗な空は沢山ありましたが、一番落ち着いたのは生まれ育った京都の空でした。それも烏丸御池の空が最も落ち着きました。
他の土地より少しホコリっぽいけれど何故か落ち着きます。その烏丸御池の日没に向かう空を眺めながらかんじた物を形にしました。
第30回記念 工芸美術 創工会展の詳細はコチラ