2018年11月18日

「第3回 日本陶磁協会奨励賞 関西展」受賞作品紹介 vol.5

実用陶器・クラフト部門 京都府知事賞
《覆黒銀彩茶器揃》 中村 譲司

京都の清水五条辺りでロクロをひく気鋭の陶芸家。京焼に伝統の煎茶器をよく手掛けているようで、手慣れたロクロによる受け皿付きの急須に茶碗6客の揃い、湯ざましが付く。黒味の柿釉地に銀化した黒が底から垂れるように掛けられている。やや重々しさを感じさせるが、茶碗のうちを銀箔色とし、急須の蓋の緑を銀の覆輪のようにしたことで、軽みとシックな気風が巧妙をなしている。

(評・諸山 正則)「第3回日本陶磁協会奨励賞関西展」図録より

 

中村譲司氏の作品は、11月21日(水)より開催の「第30回記念 工芸美術 創工会」 (会場:京都文化博物館)でもご覧いただけます。
お楽しみください!

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