2018年10月27日

第3回 日本陶磁協会奨励賞 関西展 記念講演会が開催されました

10月27日(土)、第3回 日本陶磁協会奨励賞 関西展 記念講演会が、京セラ美術館2階のプレゼンテーションルームにて開催されました。
午前10時よりは「自分にとってやきものとは」という演目で、陶芸家の深見陶治氏と日本陶磁協会常任理事の森孝一氏のお二人による対談形式で会は進行しました。
国内外、過去現在、様々な角度から陶芸に関する話題が展開しました。
「作り手がいかに自立できるか?自分の思いにどう近づけるか?自分を超えられるのか?時代は関係ない。陶芸の歴史の中で、どストライクのボールを投げ、それで陶芸を広げたい」、という深見氏の陶芸家としての強い思いが印象的な講演会でした。


深見陶治氏(左)と森孝一氏(右)
 

午後1時からは、「近代京都の陶芸:わざ・たくみから意匠改革、個性、創作へ」という演目で、京都造形芸術大学客員教授の中ノ堂一信氏の講演が行われました。
日本、そして東アジア(漢字圏)のモノづくりの価値基準が「技・巧」であった時代から、明治維新による文化芸術環境の変化、ヨーロッパでの万国博覧会への参加・出品、パリ万博での日本工芸品に対する不評、そしてその反省から「個性」の陶芸が生まれるまでの流れを、多くの画像資料をもとにわかりやすく説明してくださいました。


中ノ堂一信氏


11月3日(土)にも記念講演会はございます。ぜひご参加ください!!!
●記念講演会Ⅲ
日 時:11月3日(土・祝)11時~12時(午前の部)
演 目:京都のチカラ・京焼の魅力
講 師:森野 泰明(陶芸家)× 森 孝一(日本陶磁協会常任理事)

●記念講演会Ⅳ
日 時:11月3日(土・祝)13時~14時(午後の部)
演 目:酒器の醍醐味 
講 師:増田 德兵衛(和食文化国民会議理事)× 森 孝一(日本陶磁協会常任理事)

※記念講演会のお申し込みは、〒612-8501 京都市伏見区竹田鳥羽殿町6 京セラ美術館内 奨励賞関西展係 までハガキにてお申込みください。
講演会会場はすべて京セラ美術館2階 プレゼンテーションルーム です。各回ともに定員50名、要申し込み、とさせていただいており、定員になり次第締め切ります。

※京セラ美術館へ電話で直接のお申込みも可。 電話 075-604-3518