信楽の魅力発見・発信事業 対話の森シリーズ2019

信楽の魅力発見・発信事業 対話の森シリーズ2019

イベントレポート

信楽の魅力発見・発信事業
対話の森シリーズ2019

信楽陶芸家 神山清子 世界のやきもの旅を語る。

滋賀県立陶芸の森で、毎年開催される、松井利夫館長がホスト役となり実施するトークショー「対話の森」。
本年度は「信楽焼の持っている薪窯の魅力発見」と題して2回シリーズで開催されます。
その第1回目は、伝統的な薪窯を駆使し、信楽焼の魅力を探究しつづける陶芸家・神山清子氏をゲストスピーカーにお招きし、「やきものを求め続けた旅」について、やきものの奥深さ、信楽の魅力について語っていただきました。


左:滋賀県立陶芸の森 松井利夫 館長  右:神山 清子 氏

 

トークショーは神山氏がやきものに触れたきっかけをお聞きするところから始まりました。
ご本人いわく「呑んだくれ」のお父様が無類のやきもの好きで、「これは備前だ」「これは九谷だ」と新年ごとに新しいお茶碗に変えるような方だった、とのこと。
特に「土もの」がお好きで、神山氏がやきものに目覚めたのはそのお父様の影響が大きく、それは「運命のようなもの」という言い方をされていたのが印象的でした。
そのほか子どもの頃の家族のことや、絵付師に弟子入りしていた当時の信楽の話題を入り口に、今回の本題となる世界を旅された話にはいっていきました。


神山 清子 氏

ヨーロッパ、アフリカ、アジア、北米、南米など各地を巡られた経験をお持ちの神山氏。
「世界のいろんな街に行きましたが、どこに行っても土と鉱物に目がいってしまいます。アフリカ、ヨルダン、イランの土が信楽と似ていましたね。その信楽の土は本当に素晴らしいです。高温でも溶けないし、低温でも色が出せる。世界を巡って思うのは、どんなに貧しい国にもやきものがありました。生きるための知恵が昔からあったということです。信楽の土も先祖から授かったものです。感謝しています」とお話しくださいました。
旅では何度か拘束されたこともある(!)という驚きのエピソードが飛び出したり、今話題のドラマの裏話が聞けたりなど、話は尽きることなく予定時間を迎えました。


会場では神山氏が自ら世界各地で集められた「やきもの」の数々が展示されました

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次回予告

年明け1月11日(土)に「深遠なる薪窯の世界 信楽とアメリカ」をテーマに、第2回目のトークショーが開催されます。
神山清子氏を再びゲストにお迎えし、さらに陶芸家・篠原希氏にも登壇いただく予定です。
ご期待ください!

信楽焼の魅力発見・発信事業 対話の森シリーズ
第2回テーマ 「深遠なる薪窯の世界 信楽とアメリカ」
日 時:2020年1月11日(土)14:00~
会 場:滋賀県陶芸の森 信楽産業展示館ホール
  (甲賀市信楽町勅旨2188-7 県立陶芸の森内)
出演者:神山清子 氏(陶芸家)、篠原希 氏(陶芸家)、松井利夫 氏(滋賀県立陶芸の森 館長)
申込詳細はコチラ→ https://www.sccp.jp/events/11955/