【報告】感覚をひらくワークショップ「てくてく、くんくん in 岡崎」が開催されました。

【報告】感覚をひらくワークショップ「てくてく、くんくん in 岡崎」が開催されました。

5月13日(日)京都国立近代美術館がある岡崎地域周辺を巡るワークショップ「てくてく、くんくん in 岡崎」が開催されました。
岡崎地域は明治時代に琵琶湖疏水の建設により大きな変貌を遂げ、京都の近代化を象徴する地です。そんな歴史に思いをはせて、実際に歩きながら「明治」を体感しました。

当日はあいにくの雨でしたが、雨の音に耳を傾けつつ蹴上駅から南禅寺・大寧軒へ移動。普段は非公開のお庭を楽しみながら信徒部長の少林浩道さんに南禅寺の歴史や明治期の岡崎地域について説明していただきました。お話の後には、大寧軒で実際に香を聞きました。ある参加者の方は、部屋をつつむ香りに、身も心も清らかになるようだと話されていました。

大寧軒でほっこりした時間を過ごした後は、会場を京都国立近代美術館の講堂へ移してオリジナル「匂い香づくり」に挑戦です。
今回は松栄堂のみなさまにご協力いただき、香ができるまでを簡単に説明いただいた後、実際に参加者のみなさんに自分だけの香を作っていただきました。終了後にはお互いに香りを交換し、楽しむ参加者の皆さん。今回のワークショップを通じて少しでも京都の文化や明治を感じていただけたでしょうか。

今回は盲学校の生徒さんをはじめ、視覚に障害のある方8名にご参加いただきました。
京都国立近代美術館では、平成29年度から、地域の盲学校や大学等と連携して「みる」以外の新しい美術鑑賞を模索・構築する試みを行なっています。障害の有無に関わらずユニバーサルな鑑賞の発見から、美術館をさまざまな人の相互理解の場として発展させていくための活動をしており、今回のプログラムもその中の1つとして企画されました。

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