森下典子さんの茶道教室での日々を綴ったエッセイ『日日是好日「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』が映画化、10月13日に全国公開されます。
一足先に、お茶にゆかりの深い京都の建仁寺で完成披露イベントが行われ、監督の大森立嗣さん、主演の黒木華さん、樹木希林さん、原作者の森下典子さんによる献茶式が行われました。
映画が完成してここ京都で完成披露イベントをすることについて、大森監督は「着物を着てお経をきいて心が洗われた。映画の公開に身が引き締まる気がした」、黒木さんは「建仁寺で会見をさせていただき嬉しいです。背筋が伸びます」、そして樹木さんが「私以外の3人は独身です。また新たな出会いがあればいいなと並ばせていただきました。」と笑いをとっていました。また、京都で大学時代を過ごした黒木さんは「京都で舞台挨拶をする機会があまりないので嬉しいですし、なつかしい気持ちになりました」と喜びの様子でした。原作者の森下さんは、映画化されることを聞いたときの気持ちを、「60歳になったばかりで、盆と正月が一緒に来たというのはこういうことなんだと。神様から還暦祝いをいただいたのだと思いました」と振り返っていました。
黒木華主演、大森立嗣監督作品映画『日日是好日』は、10月13日(土)MOVIX京都、イオンシネマほかで全国公開となります(配給:東京テアトル、ヨアケ)。
公式HP:http://www.nichinichimovie.jp/
© 2018「日日是好日」製作委員会
<STORY>
とにかく私はお茶を習うことになった。二十歳の春だった。
たちまち過ぎていく大学生活、二十歳の典子(黒木華)は自分が「本当にやりたいこと」を見つけられずにいた。ある日、タダモノではないと噂の“武田のおばさん”(樹木希林)の正体が「お茶」の先生だったと聞かされる。そこで「お茶」を習ってはどうかと勧める母に気のない返事をしていた典子だが、その話を聞いてすっかり乗り気になったいとこの美智子(多部未華子)に誘われるまま、なんとなく茶道教室へ通い始めることに。そこで二人を待ち受けていたのは、今まで見たことも聞いたこともない、おかしな「決まりごと」だらけの世界だった――。
それから二十四年。就職の挫折、失恋、大切な人との別れ。いつも側にはお茶があった。五感を使って、全身で、その瞬間を味わった。やがて「日日是好日」という言葉をかみしめていく美しき時の流れ。この映画は、内なる自由と生きる喜び、そして、かけがえのない“今”を描く物語である。