<2022.09.23>西本願寺書院・飛雲閣 拝観ツアー

<2022.09.23>西本願寺書院・飛雲閣 拝観ツアー

京都博覧会・西本願寺蒐覧会の舞台裏とは――――

今回は、「京都博覧会」そして「西本願寺蒐覧会」でまさに使用された、国宝・対面所(鴻の間)や同じく国宝の白書院、通常非公開の飛雲閣を、本展担当学芸員・和田秀寿さんの解説で巡りました。

≪龍谷ミュージアムから西本願寺へ≫

 

■西本願寺・書院

特別展「博覧」の第1章・第2章でご紹介している、「京都博覧会」「西本願寺蒐覧会」。その舞台となったのは、当時の京都でも最大級の広さを有していたといわれる、西本願寺の書院です。

通常非公開の書院には、当初のきらびやかさ・華やかさを彷彿とさせる、狩野派・円山派の絵師たちが描いた障壁画の数々が今に伝わります。
明治期の博覧会開催にあたっては、障壁画の集大成ともいうべき襖絵や、格式高い書院造の貴重な建造物を守るべく、展示にもさまざまな工夫が凝らされていました。
ふすまや柱に傷をつけないよう展示台を作り、御簾や竹による結界を使って空間を演出する…当時どのように造作されていたのかを想像しながら、改めて実際の書院の中を見渡すと「大変感慨深い」と和田さん。現代において展覧会を作る学芸員にとっても、明治期の博覧会に携わった人々の苦労がしのばれるようです。

 

■飛雲閣

金閣・銀閣にならび、京都三大銘閣の一つと言われる飛雲閣(ひうんかく)。豊臣秀吉ゆかりの楼閣建築として知られています。

本日はあいにくの雨のため、三十六歌仙を描いた障壁画等は雨除けに隠れ目にすることはできませんでしたが、秀吉が使ったとされる蒸し風呂や、加藤清正が秀吉の命で持ち帰られたとされる夜光石(水晶)などを池の周囲から見学しました。

こちらも通常は非公開の建築ですが、龍谷ミュージアム3Fのミュージアムシアターから一部を眺めることができます。天気のよい日には、障壁画も見えるとか…?龍谷ミュージアムへお越しの際、ぜひ眺望をお楽しみください。

 

 

展示資料の姿そのままに…

特別展「博覧」の中で、複数展示されている古写真の数々。そこに記録された当時の様子から今現在の西本願寺の様子を重ねてみても、ほとんど変化がありません。
当時の姿そのままを見ることができる、タイムスリップしたような不思議な体験。「博覧」の展示への理解度がより深まる特別拝観ツアーとなりました。
 

 

展覧会の詳細はこちら

龍谷ミュージアム 秋季特別展
「博覧-近代京都の集め見せる力-」
初期京都博覧会・西本願寺蒐覧会
仏教児童博物館・平瀬貝類博物館

9月17日(土)~11月23日(水・祝)


この他にもさまざまな催しが予定されています!
「博覧」展がより楽しくなる、
そんなイベント盛りだくさん!
展覧会と合わせて、ぜひご参加ください♪

関連イベントの詳細はこちら

 

 

 

※「西本願寺書院・飛雲閣 拝観ツアー」は、好評につき定員に達したため受付終了いたしました。
※このほか、新型コロナウィルス感染拡大などの状況により変更の可能性があります。最新の情報は、龍谷ミュージアムHPをご確認ください。