【第3回】思い出コーナー「わたしの祇園祭」★鉾町編

【第3回】思い出コーナー「わたしの祇園祭」★鉾町編

特別展「京都祇園祭―町衆の情熱・山鉾の風流―」にちなんで、展覧会開幕前の連続講座に参加した方々に「あなたにとって祇園祭とは?」と題してアンケートにご協力いただき、祇園祭の思い出や魅力を語ってもらいました。京都文化博物館は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から5月6日まで休館となりましたが、7回にわけて思い思いの祇園祭をご紹介します! ⇒新型コロナウイルス感染拡大防止のため、本展は開催中止となりました。
第3回は鉾町での思い出です。

8、父親が宮大工をしていた関係で菊水鉾の再建にも関わったか、あるいは知人が関係したのか定かではないですが、珍しく再建された鉾を見た思い出があります。

 

9、鉾町にある親戚の家で毎年、寿司などを食べながら巡行を見るのが楽しみでした。鉾から2階の窓へ粽を投げ入れてもらったり、曳き初めを手伝ってお菓子をもらったり…。
104才で亡くなった叔父とは、新調された鶏鉾のタペストリーの前で写真を撮りました。叔父から聞いた祇園祭のエピソードは今も忘れられません。

 

10、私は中京区大黒町で生まれ、上京区西陣で育ちました。上京区では祇園祭とは無関係で縁がなく、山鉾町で囃子の練習をしていても、祇園祭巡行日が平日で西陣に勤めていた方は、巡行日も休めなかったとか。
22年前に西陣から後祭の鯉山町に引っ越して、どっぷり祇園祭に関わりました。タペストリーについて、鯉山は支倉常長説を支持しており、町内から仙台城にある支倉常長像を拝んだり、金沢の前田育徳会に展示されてる一枚のタペストリーを見学したりしました。我が鯉山は丸々一枚のタペストリーを大工のノミで分断して、懸装品として利用しております。

 

鉾町でしか体感できないエピソードをお聞きすることができました。
第4回もどうぞお楽しみに。

 


【第1回】思い出コーナー「わたしの祇園祭」★子ども編は>>>こちら
【第2回】思い出コーナー「わたしの祇園祭」★大人編は>>>こちら

 

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