【ことしるべおでかけクラブ スタッフおススメスポットvol. 179】京都シネマSTAFFの今月のオススメ〈きょうとシネマクラブvol.9〉恋のドッグファイト

【ことしるべおでかけクラブ スタッフおススメスポットvol. 179】京都シネマSTAFFの今月のオススメ〈きょうとシネマクラブvol.9〉恋のドッグファイト

「京都シネマSTAFFの今月のオススメ」では、京都シネマで公開される毎月の上映作の中から、
京都シネマスタッフによる一押し作品をご紹介します。
1月のオススメはこちら!


恋のドッグファイト

 

暴力や反骨ではなく、“やさしさ”で心を打つ異色の青春映画。

23年の生涯を駆け抜け、その儚げな演技が伝説となった名俳優リヴァー・フェニックスが亡くなってから30年以上が経ちました。
『スタンド・バイ・ミー』で大ブレイクし、『モスキート・コースト』(1986年)、『旅立ちの時』(1988年)、『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』(1989年)、『殺したいほどアイ・ラブ・ユー』、『マイ・プライベート・アイダホ』(1991年)など、彼が出演した作品は、いまもなお多くの人々に愛されています。
23歳ながら出演した作品の数はテレビシリーズをあわせると15本以上!
そのなかから、埋もれた傑作としてじわじわと人気を獲得してきた、日本劇場未公開作品『恋のドッグファイト』を<きょうとシネマクラブ>の作品として上映します。

舞台は、1963年のサンフランシスコ。
ベトナム派兵直前の海兵隊員たちは、一夜限りの“ドッグファイト”――誰が一番可愛くない女を連れてこられるかを競う不快なゲームに興じることにします。
若き海兵のエディも、このゲームに参加するため、街を歩き回ります。
そこで偶然出会ったのがフォーク好きの心優しいウエイトレスのローズでした。
パーティ会場へ行く道すがら、彼女に少しずつ心を動かされたエディは、一度はパーティにローズを連れていくことをやめようとしますが、そんなエディの気持ちにローズは気づきません。
ついにゲームの終盤、会場のトイレで同じ参加者の女の子から“ドッグファイト”の話を聞いたローズは激怒し、エディを殴って帰ってしまいます…。

リヴァーが演じた青年エディは、傷つくことも、誰かを傷つけることも知らなかった若き海兵。
繊細で複雑な感情をその表情ひとつで語る演技は、彼のキャリアの中でも“もっとも人間味にあふれた名演”と称されました。
恥ずかしがりながらも少しずつ距離を縮めていくエディとローズの姿は、運命の恋が生まれる一夜を描いた作品の系譜に連なりますが、本作が独特なのは、ドッグファイトという“有害な男性性”を表す遊びが戦争に接続されていく様子と、エディが図らずもそこから逸れていき、やさしさを発見する物語であるという点。
リヴァー・フェニックスの出演作のなかでも、とくに“彼らしさ”が光る傑作として語り継がれてきた作品です。
『恋のドッグファイト』上映期間中には<午前十時の映画祭15>の作品として『スタンド・バイ・ミー』も上映!リヴァー・フェニックスを堪能できるラインナップとなっています。

執筆:川添結生(京都シネマ)



1月23日(金)-2月5日(木)公開 
【きょうとシネマクラブvol.9】恋のドッグファイト
(原題)Dogfightt
1991/アメリカ/94分
監督:ナンシー・サヴォカ
出演:リヴァー・フェニックス、リリ・テイラー、リチャード・パネビアンコ、ブレンダン・フレイザー

【上映スケジュール】
上映時間などの詳細は京都シネマ公式ホームページにてご確認下さい。



京都シネマは、四条烏丸にある複合商業施設「COCON烏丸」の3階にあるミニシアターです。
日本をはじめ欧米、アジアなど世界各国の良質な映画を3スクリーンで上映しています。

問い合わせ:075-353-4723
HP:https://www.kyotocinema.jp/