「絵になる姿―装い上手な少女・婦人・舞妓たち―」作品紹介②木村斯光《お手玉》

「絵になる姿―装い上手な少女・婦人・舞妓たち―」作品紹介②木村斯光《お手玉》

色とりどりの衣装を身に着けた女性像に焦点を当てた「絵になる姿―装い上手な少女・婦人・舞妓たち―」の出品作の一部を紹介します。
華やかな衣装デザイン、優美な装飾など作品の細部にまで注目してみてください!


華やかな着物に身を包み、お手玉で遊ぶ少女を描いた木村斯光《お手玉》。
 

ブルーが印象的な着物ですが、鹿の子絞りを施した赤い襦袢と帯揚げが差し色となってより映えます。

シックな色調の桜柄の帯も、画面を引き締めていますね。

つまみ細工の髪飾りでしょうか。髪飾りも色とりどりで華やかです。

お手玉には鈴がついています。
お手玉を投げるたびにちりり、ちりりと鳴る鈴の音が聞こえてきそうです。

 

~山田由希代学芸員からのコメント~
華やかな衣装や髪飾りもポイントですが、少女の透けるように白い肌が特徴的です。
視線は宙に舞うお手玉を追いながら、口元には微笑みの表情も見られます。
お手玉を楽しむ少女の様子が描かれています。

           


是非、展覧会で実物をご覧になって、画像だけでは味わえない魅力を感じてみてください!