第2回「千總と春日大社 ― 千切台がむすぶ縁 ―」

第2回「千總と春日大社 ― 千切台がむすぶ縁 ―」

シリーズ第2回となる本回は、千總と奈良春日大社との知られざる繋がりを紐解きます。千總が暖簾にかかげる「千切紋」は、春日大社の「若宮おん祭」に供される「千切台」に由来します。祭に参勤する人々に、新しい装束や楽器を受け渡す式典「装束賜り」において、児の前に飾られる威儀物です。
千總の創業者の遠祖は春日大社の巧匠として、毎年「千切台」を製作し奉納していました。奈良から京都へ移り、宮大工から法衣装束商、そして呉服商として、千總は今日にいたるまで遠祖の生業への誇りを秘め、京都の地で商いを続けてきました。
「千切台の図」(1915年)
2015年まで権宮司として春日大社に奉職され、「若宮おん祭」の古儀の再興にご尽力された岡本彰夫氏を迎え、様々な芸能を尽くした華やかな祭礼と神事へ携わることの尊さ、日本文化の精神性について伺います。おん祭においては通常非公開の「千切台」と関連作品をご鑑賞いただきます。

日時:2017年12月15日(金) 午後3時~午後4時半
講師:岡本彰夫
場所:千總本社ビル5階ホール(京都市中京区三条通烏丸西入ル御倉町80番地)
定員:60名(事前申込制、先着順)
参加費:一般2000円、学生1000円

岡本彰夫(おかもと・あきお)
1954年奈良県生まれ。1977 年國學院大学文学部神道科卒業後、春日大社へ奉職。2001 年に権宮司となり、2015年まで同職。在任中には、恒例御神楽、式年遷宮諸神事、おんまつり等の旧儀再興、神饌や廃絶神
楽の復興に尽力。国立奈良女子大学文学部非常勤講師や帝塚山大学非常勤講師、帝塚山大学特別客員教授、宇賀志屋文庫庫長などを歴任。現在、奈良県立大学客員教授。 主な著書に『神様が持たせ
てくれた弁当箱』(幻冬舎)『日本人だけが知っている神様にほめられる生き方』(幻冬舎)『大和古物散策』(ぺりかん社)などがある。


【申込方法】
申込期間:11月6日(月)~11月30日(木)
氏名、連絡先(メールアドレスまたは、電話・FAX番号)を明記の上、千總文化研究所ウェブサイト(http://www.icac.or.jp)お問い合わせフォームまたは、FAX 075-211-2530よりお申し込みください。
※定員に達した時点で受付を終了致します。
※本プログラムは高校生以上を対象とした内容です。

【お問合せ先】
一般社団法人千總文化研究所(㈱千總内) tel 075-211-2531(平日10 時~17 時)