山盛りの飯を手に、嬉しそうな表情をする好飯。
祝事の座敷にも、まず丸餅を雑煮とし、国中の珍物を料理として並べたとしても、本飯こそその中心とすべきである、と飯こそがお祝いの席でも大切なのだと語ります。
好飯の住まいでは、火を炊き飯を準備する様子や、大きな飯器に山盛りの飯を乗せて運ぶ人物などに加え、茶の準備をする様子も描かれています。
では好飯の主張を聞いてみましょう!
上戸の人たちが酒に酔い、落ち着かない様子を鬱陶しいと批判する一方で、
飯を食べないと力が出ないと飯の徳を説き、気心の知れた友達と寄り合い茶の湯を楽しむこともまた風流でよいとします。
新底嬉しそうな表情で山盛りの飯を前にする好飯の姿はとても愛嬌があり親しみが持てますね。
さて第4弾では、すべてにおいて「中庸」を好む、中左衛門大夫中原仲成の主張を聞いていきましょう。