酒好き!長持の主張

酒好き!長持の主張

大きな盃を手に、ほんのりと紅潮した笑みを浮かべる長持。
季節の行事や「源氏物語」などの文学作品でも酒は欠かせない存在で、立身出世にも役立ち、百薬の長として体にもよいと酒の効用を述べます。

長持の住まいと見られる座敷では、肩をはだけて踊る人物、飲みすぎて嘔吐する人物、泥酔して一人で歩けなくなった人物などが表情豊かに描かれています。

では長持の主張を聞いてみましょう!


 

下戸の人たちのことについて、辛辣な言葉を並べながらも、自らが信じる酒の徳を一心に説きます。
その言葉の端々からは、心底酒の徳を信じている様子が感じ取られます。
酒を飲み、心が面白くなり、どんなこともすっかり忘れてしまう―――
そこには、今も共通するお酒と宴席の姿が見られます。
 

第3弾では、一転、飯好き、飯室律師好飯の主張を聞いていきましょう。