開幕しました!

開幕しました!

2017年、日本六古窯が日本遺産に認定されました。
そのひとつであり日本を代表する焼締陶の備前を取り上げた展覧会が、信楽の地MIHO MUSEUMで開幕しました。六窯業地を巡る本展では、桃山時代の古備前の名品から、重要無形文化財保持者(人間国宝)6名を含む、近代・現代の備前作家の作品を一堂に展示されています。

日本六古窯
中世から現代まで窯の煙が絶えることなく生産が続けられている六つの窯業地。
東から瀬戸・常滑(愛知)、越前(福井)、信楽(滋賀)、丹波(兵庫)、備前(岡山)


 

第Ⅰ章「源流としての備前焼-茶の湯のうつわを中心に-」では、桃山時代から江戸時代にかけて焼造された花入・水指・茶碗・茶入などの茶道具から、徳利や手鉢といった食器、壺・甕・擂鉢の生活雑器、陶板と呼ばれる窯道具まで古備前の名品が並びます。


底部の窯印も紹介


窯道具の陶板も茶人や数奇者によって花器や大皿に

第Ⅱ章「近代の陶芸家と備前焼-写しと創作-」では備前作家として初めて重要無形文化財保持者(人間国宝)に選ばれた金重陶陽をはじめ6名の近代作家、第Ⅲ章「現代の備前焼-表現と可能性-」では、表現と可能性に挑戦する現代の作家の作品へと続きます。


「神々の器」
伊勢﨑 淳(重要無形文化財保持者・人間国宝)
2016(平成28)年


「泡瓶 十三支・おくれてきたねこ」
島村 光
2012-18(平成24-30)


この会場だけの見どころ!
MIHO MUSEUM所蔵品を特別出品

備前とかかわりの深い豊臣秀吉ゆかりの品々

大甕

秀吉が目をつけた4つの茶壺を記した
茶会道具記「壺のなまへ」
豊臣秀吉筆


秀吉が醍醐の花見で使ったと言われる
「緋襷甕(ひだすきかめ)」「桐紋陣幕屏風」


次回より備前の魅力や作家の横顔に迫ります。
お楽しみに!