「ドローン・テヌグイ展 ドローンの無い時代にこんな視点?!」
2024年9月21日(土)~11月21日(木)
本展覧会はでは、細辻伊兵衛美術館コレクションの中から、永楽屋が制作した、橋を渡る参勤交代の行列を真上から描いたような手ぬぐいや、京都の名所を空から眺めているような手ぬぐいなど、当時まだなかったドローンから見たような視点で描かれた昭和初期の手ぬぐいを中心に展示されます。
ドローンが日本で広く知られるようになったのは2013年頃からですが、時代を遡り、室町時代の頃には京都市内とその郊外を俯瞰的に捉えた洛中洛外図が多く描かれています。空高く街や山を見下ろす構図は、空から地上を眺めているような気分が味わえるとして明治初期から昭和初期に数多く作成され、人気がありました。
<展示作品の一部をご紹介します!>
橋を真上からみたらどんな景色かな。 ▲昭和5年(1930)制作 |
上から見た紅葉もキレイだね! ▲昭和7年(1932年)制作 |
あ!相撲をしているよ!がんばれー! ▲昭和13年(1938年)制作 |
ここはお城の天守閣ですね!みなさーん!こんにちはー! ▲昭和7年(1932年)制作 |
おっと!近づきすぎちゃった。あれ?よく見たら植物でお顔が作られてる! |
展覧会概要
会 期:2024年9月21日(土)~11月21日(木)
開館時間:午前10時~19時(最終入館18時30分)
休 館 日:会期中無休 ※臨時休館する場合があります
入 館 料:一般1,000円(手ぬぐいチケット付)、中高大900円(要学生証提示、手ぬぐいチケット付)、小学生300円(手ぬぐいチケット無)
主 催:細辻伊兵衛美術館
後 援:京都市、京都市観光協会、京都新聞
会 場:細辻伊兵衛美術館(https://hosotsuji-ihee-museum.com/)
住所 京都市中京区室町通三条上ル役行者町368(京都市営地下鉄「烏丸御池」駅4-1出口から徒歩3分)
電話 075-256-0077
※駐車場はありません。お越しの際は、公共交通機関をご利用ください。
【細辻伊兵衛美術館】京都で 400 年以上の歴史を持つ綿布商・本家永楽屋。「細辻伊兵衛」は永楽屋代々の当主の名。当館は江戸・ 明治・大正・昭和・平成・令和の6時代にわたって、永楽屋が制作した手ぬぐいをコレクションに持つ美術館。古くから日本人に親しまれ、時代や文化を反映する貴重な資料でもある手ぬぐい。永楽屋や細辻家の歴史資料、当代 14 世細辻伊兵衛の作品もあわせてご覧いただけます。
特別展 落合陽一「手・ヌル・GUI」
2024年9月28日(土)から京都市で開催される「ニュイ・ブランシュKYOTO 2024」のプログラムのひとつである、落合陽一「手・ヌル・GUI]特別展を同時開催します。メディアアーティスト落合陽一氏が永楽屋の歴史をリサーチし、十四世細辻伊兵衛とコラボした新作を発表。割れた液晶の夢を見る手拭いという荒唐無稽なイメージを起点に、計算機自然の新たな反実仮想を生み出します。柔らかな布地が砕けた硬質なスクリーンへと変容するフィクションによって、触覚と視覚の境界は溶解し、現実と仮想が交錯する。手で触れるヌルの感触、目に映るGUIの幻影。スマートフォンになった手拭いの夢の中で、存在の新たな輪郭に出会う。
落合陽一(おちあいよういち)
メディアアーティスト。1987年生まれ、2010年ごろより作家活動を始める。境界領域における物化や変換、質量への憧憬をモチーフに作品を展開。筑波大学准教授。2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)テーマ事業プロデューサー。近年の展示として「北九州未来創造芸術祭 ART for SDGs(北九州,2021)」、「Ars Electronica(オーストリア,2021)」、「晴れときどきライカ(ライカギャラリー東京,京都,2023)」、「ヌル庵:騒即是寂∞寂即是騒(Gallery & Restaurant 舞台裏,2024)」など多数。また「落合陽一×日本フィルプロジェクト」の演出など、さまざまな分野とのコラボレーションも手かげる。
ニュイ・ブランシュKYOTO 2024
京都市の姉妹都市であるパリ市では、世通し現代アートを楽しめるイベント「ニュイ・ブランシュ(白夜祭)」が毎年開催されています。パリ市との友好関係を深めるため、京都市においても、このイベントに着想を得た現代アートの祭典「ニュイ・ブランシュKYOTO」を毎年開催しています。14回目となる本年は、令和6年9月28日(土)~10月26日(土)「Transmission(継承)」をテーマに、市内各会場で様々な企画を実施します。
<スペシャルデー>
初日9月28日(土)は、19時30分から22時(最終入館21時30分)まで無料で入館していただけます!
(★それ以外の日時は有料です。)