初公開作品も多数！近世・近代の約190人の美人たちを楽しむ二館共催展
君があまりにも綺麗すぎて
ー福田コレクションの美人画ー

第1会場：嵯峨嵐山文華館／第2会場：福田美術館
2024年4月19日(金)－2024年7月1日(月)

　日本では江戸時代に「美人画」というジャンルが生まれました。洗練された衣装や優れた着こなしを絵画として愛でる文化が広まり、浮世絵師たちが描いた作品を多くの人々が求めました。近代に入ると、展覧会の場でも美人画が重視されるようになり、日本画家たちが理想の美人画を追求し、作品は美しく、麗しく妍を争う時代が訪れます。
　画家たちの琴線に触れた実在のモデルを描いたものから、非実在の物語の登場人物に思いを馳せて表現したもの、さらには、記憶の中の美人を理想的な形で再現したものなど、美人画には多種多様な着想や表現をまとって私達を惹きつけてやまない不思議な魅力があります。
　その尽きぬ魅力の源こそ「君があまりにも綺麗すぎて」という画家たちの想いにほかなりません。本展では、福田コレクションの中から選りすぐった近世から近代にかけての約190人の美人たちを一堂に集め、その魅力に迫ります。容貌だけでなく、服飾品や背景に至るまで、画家たちがすべてにこだわって描いた美の世界をお楽しみください。

【展示作品を一部ご紹介】

＼煩悩を絶つ修行をしているはずの僧侶も、遊女にはつい二ヤり／

作者不詳「二美人と念仏法師図」

＼雪の中でも着物模様は晩春。当時も流行りは先取りしていたとか／

東燕斎寛志「雪中美人図」江戸時代

＼赤い着物にはキリスト教徒を象徴する南蛮船が。ロザリオと相まってなんとも美しい／

喜多川玲明「キリシタンの娘」大正－昭和時代
 

＼穏やかなひとときを楽しむ女性たち　着物ならではの所作の違いにもご注目／

伊藤小坡「江戸時代春秋町家婦女之図」昭和時代

第2会場のパノラマギャラリーでは「美人画投票」も実施されています
ぜひ推しの美人に一票を投じてみてください