京都の老舗扇店・宮脇賣扇庵の創業200周年を記念し、日本画家・定家亜由子氏の展覧会が開催されています。
作品は25点。店舗入口のショーケース、2階に展示されています。
展示の準備は1年前から始まり、今回、宮脇賣扇庵のもつたくさんの図案や資料をみて制作された作品もあります。
定家氏は、京都で活動を始めた際、京都の芸術や絵師とのつながりの近さに驚き、
今回、京都画壇48名の天井画などがある、名高い画家の作品がある空間で展示ができることに喜びを感じている、とお話されていました。
《玉/雛椿 つるし雛オマージュ》
《玉/雛椿》は宮脇賣扇庵に残る無名の図案家による作品のオマージュとして制作された作品。
描かれている椿の花を糸でつないだものはつるし雛といって、ひな祭に飾るものです。
定家氏は元の作品の主題に惹かれ、少し遊んでみたくなり真珠を加えて、描いたとのこと。
そのほかの作品も1点1点、香りがふわりと漂ってきそうなみずみずしい花や果実などが描かれています。
華やかな作品の数々を、お楽しみください。
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